コリアトラベル連載コラムニストを紹介します!
私が「韓国通」になったきっかけは…?
韓国の地方の情報をお届けするコリアトラベル新聞には、毎回、ホットな地方の情報を届けてくれるコラムニストがいる。ある人は韓国に定着し、ある人は日本から足しげく韓国に通いながら、楽しい情報、おいしい情報、有益な情報を届けてくれている。そんなコラムニストの皆さんを、「2017年もお願いします!」の気持ちを込めて紹介しよう。今回は、「韓国通」となった皆さんの、韓国を知って好きになったきっかけについてうかがった。
高野康夫さん
「ダイナミックコリア」に魅了され
北の大地よりアニョハセヨ! コリアトラベル、そして私のコラムをいつもご愛読くださいましてありがとうございます。
私が韓国を好きになったきっかけは今から18年前の1999年、大学3年まで遡ります。
高校卒業後、英語教師を夢見て札幌近郊の大学の英文科に進学し、大学3年の時に世界に友達を作ろうとゼミの教授に教えられたメーリングリストに登録してみたところ、最初に連絡をくれてメル友になったのが韓国人の大学生でした。
それまでは全く韓国に興味もなく、そもそも韓国がどこにあるかもよく分かっていなかったのですが、せっかくの機会なのでと思い、大学の図書館で韓国関係の書籍を読みまくり、韓国について知るうちにその魅力に吸い寄せられ、同年秋には英語を通してアジアの大学生と交流するイベントへの参加でソウルに行く機会を得て、韓国を肌で感じ、韓国人と触れ合い、もっと韓国が好きになりました。
「韓国に住んでみたい」と思い始めた大学4年、教員採用試験に落ち、なんとなく「これは韓国に行くチャンスではないか」と思っていたところ、インターネットで偶然見つけた釜山にある「学院(ハグォン:語学スクール)」での日本語教師募集に即応募し、卒業後は韓国で生活することになりました。
初の一人暮らしに加え、韓国語もほとんど分からなかったので当初は苦労もしましたが、優しい韓国人に囲まれ、毎日「ダイナミック・コリア」を感じながら韓国語も少しずつ覚え、授業がない週末は韓国内あちこち旅をしたりして韓国ライフを堪能し、韓国好きはもう止まらなくなりました。
2004年に母からの「ヨン様って知ってるかい?」のメールで、韓国生活の経験を故郷で活かそうと思い、翌春に帰国したものの、韓国と関わる仕事には恵まれず、高校教師や会社員をしていましたが、札幌で知り合った韓国人女性との結婚を決めた2011年に会社員を辞めてフリーランスになり、韓国語の講師や翻訳、通訳等の韓国関連の仕事をしつつ、札幌にいながらにして四六時中韓国を感じて生きています。
韓国が好きになり過ぎて人生まで変わってしまった私のコラムが掲載されているコリアトラベルを、これからも末永くご愛読ください!
吉井由紀さん
大邱に胃袋をギュっと掴まれた!
私と韓国の出逢いは、福岡の小さな韓国料理教室でした。仕事も子育てもちょうどひと段落したころだったと思います。「久しぶりに料理教室にでも行ってみようかなあ、本場の韓国料理も食べてみたいし」と友だちの誘いにひょい!とのっかりました。今思うと、その教室の玄関が韓国への扉だったのです。
教室では、韓国で料理を学んでこられた先生と韓国通の生徒が、いつも韓国の話で盛り上がっていました。まだ韓国のことをよく知らない私は興味深々、みんなの話を聞きながら未知の世界にときめいていました。
そして通い始めて1年後、先生がソウルのグルメツアーを企画され、思い切って参加することにしました。先生のツアーは、路地裏にある食堂とか屋台とか、中には「このお店に入るの?」ってくらいコアなところばかり。目からウロコというか、胃袋をギュッと掴まれたというか…、「韓国料理ってなんて美味しいんだろう!」そして、もっともっといろんな韓国料理を食べてみたくなったのです。
先生のツアーをきっかけに韓国の一人旅をするようになり、旅の記録をブログに書くようになりました。
そして数年後、福岡の韓国観光公社から「ブロガー対象の大邱の視察旅行に行ってみませんか?」という話が舞い込んできました。その頃はソウル、釜山だけでなく、地方都市にも行くようになっていましたが、「大邱」に着目したことはありませんでした。ネット検索しても詳しい情報は出てきませんし、「大邱の料理は味が濃くて韓国人には人気がない」と聞いていたからです。
ところがどっこい! 大邱は美味しいものの宝庫ではないですか!? そして「大邱10味」と呼ばれる10種類の郷土料理があると知り、それを制覇すべく大邱に行くようになりました。そして制覇した今もまだ、大邱の美味しさへの探究心は衰えません。というか、追求しすぎて「大邱太り」驀進中です。
これからは大邱の韓方でダイエットにも励みつつ、大邱のグルメをもっともっと追及していきたいと思っています。
最後に、韓国との出逢い、そして大邱との出逢いが、いろんな人との出逢いに繋がりました。この出逢いに心から感謝です。
木内徳子さん
私の第2の故郷・釜山へようこそ!
コリアトラベルの読者の皆さん、いつもご愛読ありがというございます。今回は自分の紹介ということで、ちょっぴり恥ずかしいのですが、私の人生の一部をご紹介しちゃいます。
私は釜山市役所に勤務しており、かれこれ14年になります。はじめは通訳翻訳が主でしたが、今ではいろいろな事業も手がけています。本業は釜山の情報発信で、私が校正したガイドブックや地図などは、日本の方が釜山に来られたら一番目につく所にあります。日本人の目線で釜山の最新情報を伝える「ホットな釜山」というブログも書いています。
そもそも韓国に来たきっかけは、ソウルオリンピックを見に行ったこと。当時のソウルは「漢江の奇跡」といわれる急成長の最中で、どこに行っても活気があり、新しい街ができていました。そして、何といっても食べ物がとってもおいしいという印象を受けました。
その後、親しい友だちと高麗大学へ短期の語学研修で再び来たのですが、せっかく来たのだから使えるレベルまでと欲が出て、1年受講。もうその頃には簡単な日常会話ができるようになりました。勉強ばかりではありません。今でいうなら「ソゲティン」とでもいいましょうか、知り合いの紹介で今の主人に会いました。慶尚南道の人で、日本人にはない温かさ、というより熱い情を感じ、韓国の人と結婚したいと強く思うようになりました。
しかしながら今のように携帯があるわけでなく、連絡は全て手書きのエアメール。やりとりした手紙は100通以上になるでしょう。日本と韓国での価値観や文化の違いも乗り越えて、2年の歳月を経てゴールインしたのでありました。おかげで子どもたちは日本と韓国、英語圏など外国人に対する抵抗感がなく、よく気が利く子たちに育っています(^^親ばかです)。
私も任された仕事は「できない」と言わずにどんどんしてしまうタイプで、いつの間にか釜山のすみずみまでご案内できるようになってしまいました。私の第2の故郷である釜山は、お刺身やアワビ粥、海鮮鍋、ナクチポックム(辛いタコ炒め)などおいしいものがたっくさんあります。海雲台や広安里などのきれいな海、海祭りや花火大会などダイナミックなお祭りもたくさんあります。皆さん、私の大好きな釜山へぜひぜひお越しください!
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