釜山ホット情報「国際市場」

2015年02月23日

国際市場

国際市場釜山の観光地として欠かせない「国際市場(クッチェシジャン)」が、1月25日で観客動員数1200万人を突破した映画「国際市場」の影響で、再び注目を浴びています。釜山を訪れたほとんどの方たちは、中区に位置する国際ターミナル近くの国際市場にいらっしゃったのではないかと思います。しかしここ数年は円安の影響もあって日本人の観光客はもちろん、一般の買い物客も減る一方でした。この国際市場に最近、ものすごくたくさんの韓国内からの観光客が訪れ、「釜山おでん」や「ホットク」など釜山グルメも全国的に売り上げが伸びたそうです。
「国際市場」とは? ひと言でいうと、釜山の旧都心中区にある常設在来市場です。歴史的に見ると韓国は1945年の日本では終戦、韓国では「光復」を迎えるまで、日本の統治下にあり、特に当時、釜山には日本人がたくさん住んでいて、現在の国際市場や富平(プピョン)市場、宝水(ポス)本屋通りなどには日本人町が形成されていました。当時の地図を見ると、呉服屋や小料理屋、銀行、理髪店などを日本人が営んでいたことが分かります。その場所が1945年に光復を迎えることにより、日本人は一斉に日本に帰り、その人がいなくなった場所が市場として発展し、国際市場と呼ばれるようになったのです。その後、1948年に大韓民国政府が誕生した2年後の1950年6月25日に韓国動乱が勃発したのですが、避難民が釜山に押し寄せ、一気に人口が膨れあがると同時に、アメリカ軍の軍用物資や釜山港に密輸入される製品が国際市場で売られながら、市場は最盛期を迎えます。
現在の国際市場は昔の面影を残す小さな店がいくつもの通りにぎっしりと並び、生活用品から工具、衣類、かばん、靴などの店が迷路のように並んでいます。
国際市場は地下鉄1号線の南浦(ナムポ)駅やチャガルチ駅から歩いていけ、周囲にはチャガルチ市場という水産物市場、夜市で脚光を集める富平洞カントン市場、光復路ファッションストリート、ロッテデパート、龍頭山(ヨンドゥサン)公園、影島(ヨンド)大橋と、釜山の観光地が集まっています。以前紹介した「ソルビン」という粉雪のようなかき氷や「カルビ」、「豚足」、「ケミチプ」、「サンゲタン」などの釜山グルメをはじめ、「シアッホットク」で有名なBIFF広場も近いのです。
筆者が国際市場に魅力を感じるのは歴史的背景もありますが、おいしい食べ物、いろんな国の観光客、いろんな人に出会え、買い物をしても得をした気分になれ、楽しいからです。
同じような通りが並ぶので、道に迷いやすいともいわれますが、少し上を見上げると龍頭山の上にそびえる120mの釜山タワーが見え、それを頼りに歩いていくと、海苔巻きやトッポッキなどが売られている屋台通りに出るのを参考にされると便利でしょう。
衣類や韓服、帽子、眼鏡、布地、毛糸、手芸用品、電気用品、台所用品なども市場なので安く手に入り、お土産選びも楽しいものです。最近の変化といえば、昨年長い間空き地だった場所にアベンツリーホテルが入居する商業ビルができ、その周辺をおしゃれなブティック、アクセサリー店などが並ぶようになりました。
韓国の朴大統領も観覧し、離散家族が出会う場面や、最後に主人公が幻で現れた父親に「親父、このくらい頑張ったらいいだろう? 本当に辛かったんだよ」と語りかける場面で、こらえきれずに涙ぐむ場面があったと伝えられています。
日本では5月から全国ロードショー公開が決まっていて、東方神起のユンホが歌手ナム・ジン役で出演しているのも見どころのひとつでしょう。戦後から復興、子供たちには苦労させまいと、一生懸命生きてきた親たちの姿は、日本でも韓国でも共感を覚えるものではないでしょうか。
文/木内徳子(釜山市観光振興課)

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