ソウルの巨大なボタニック公園「ソウル植物園」

2019年07月30日

 ソウルの西の外れ、金浦空港のすぐ手前にある麻谷地区。ソウル最後の開発地域として注目を集めているが、そこに新しいソウルの名所が誕生した。汝矣島公園の2・2倍の広さを誇る巨大な植物園、「ソウル植物園」だ。昨年10月のプレオープンから話題を集め、今年5月、正式にオープンした「ソウル植物園」を訪ねてみよう。

文/町野山宏記者

 

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今まで韓国に植物園がなかったわけではないが、郊外に集中しており、都市に住む人たちが日常で植物に触れられるインフラが不足していた。それを、より都心の近くで接することができるようにしたのが「ソウル植物園」だ。

熱帯と地中海地域の12ヵ都市から取り寄せた植物が、現在3100種。今後は8000種まで確保して韓国を代表する植物園にする計画だ。

植物園は、「開かれた林」、「主題園」、「湖水園」、「湿地園」の4つに分かれる。「開かれた林」は植物園の入り口となる空間。「主題園」は温室と「主題庭園」と名づけられた野外庭園がある。「湖水園」は湖に沿ってウッドデッキが設けられ、水生植物を観察できる。「湿地園」は漢江に面しており、散策にぴったりの空間だ。

中でも温室は世界の珍しい植物を見ることができ、人気だ。アマゾンで発見されたオオオニバス、オーストラリアのクイーンズランドに自生するオーストラリアバオバブ、スペインから運んできたオリーブなど、珍しい植物が圧巻だ。

温室の建築もみどころの一つだ。円形のガラスのドームの上に花が咲いたような形を連想させる。中央がへこんだ形になっているが、中央が高い場合は中央が主人公になるが、周囲が高くなればより多くの主人公をつくることができるという建築家のアイデアによるものだという。そして、雨水が中央に集まって造園のための水として使っている。また、天井を覆う半透明の板はガラスより可視光線の透過度が高く船上も容易な新素材を使用している。ソウル市建築賞において優秀賞を受賞した建築でもある。

 

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温室のほかに主題園で目を引くのが「麻谷文化院」だ。「陽川水利組合配水ポンプ場」として使われていた、日本統治時代の1927年に建てられた建物だ。高さ4mのコンクリート構造物の上に建てられた木造建築で、現在は展示室として使われている。近代文化遺産であるこの建物を中心とした麻谷地区の歴史についての展示がなされており、ソウルの近代史に関心がある人たちの間で話題になっている。

主題園の中の主題庭園は、韓国の植物と植物に関する文化に触れることができる空間だ。風、思い出、招待、庭師、思索、癒し、林という7つのテーマと季節を代表する植物が鑑賞できる「今日の庭園」という8つのテーマに沿った庭園が楽しめる。

ソウル植物園では多彩なイベントが用意されている。8月7日から10日までの4日間は一日500名限定で夜間開場イベントが開かれた。温室の天井が256色のLEDで虹色に照らし出され、幻想的な風景を演出し、広場ではクラシックやフュージョン国楽の公演も行われた。その他、「本に見る植物」、「映画で見る植物」などの多彩なメディアとの交流を図るイベントや、バスキング公演などのライブイベントも開かれる予定だ。

Information

地下鉄9号線、空港鉄道の「麻谷ナル駅」3、4番出口から連結。
開館時間:9:30~18:00(11~2月は17:00まで)毎週月曜休館。
入場料金:大人5000ウォン、青少年3000ウォン、小人2000ウォン。
開かれた林、湖水園、湿地園は年中無休で入場無料。

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