世界のすべての美を集めたアモーレパシフィックグループ新社屋探訪記

2019年02月26日

[아모레퍼시픽]-세계-본사-외경

 

 2017年11月、龍山に、雪花秀、マモンド、ラネージュ、イニスフリー、エチュードハウス、エスプアなど韓国を代表する化粧品ブランドといえるアモーレパシフィックグループの新社屋がオープンしてから地元の人々はもちろん、SNS上でも話題になり、ホットプレイスとして急浮上中だ。「大企業の社屋がホットプレイスに?」と疑問に思うかも知れないが、中をのぞいてみるとその訳がうなずける。ラグジュアリーなカフェはもちろん、美術館や、女性にとってはたいへん嬉しいコスメショップまでそろっているため、韓国の寒い冬の風を避けてちょっと変わった一日を楽しみたいに人なら注目すべき名所だ。
文/池淑記者

 

「カフェ、レストラン、美術館、コスメショップまで、ここが本当に社屋?」

漢江大路に完成したアモーレパシフィック新社屋は、英国の世界的な建築家デビッド・チッパーフィールド(David Chipperfield)が設計を担当した。デビッド・チッパーフィールドは、カラフルな技巧なく節制された美しさを持ちながらも快適で豊かな感覚を与える白磁の壺からインスピレーションを得て、アモーレパシフィックグループの新社屋を優雅で簡潔な形を備えた一つの大きな白磁の壺に表現した。韓屋の中庭を連想させる建物の中の庭など、韓国の伝統家屋を現代的に再解釈した要素を随所に反映することで、ビルの森に囲まれた都心の中に韓国的な美しさを持った建築物に設計して、美的野心、社会的な機能、施工の完成度などあらゆる好評を受けて、2018韓国建築文化大賞民間部門で大賞を受賞して龍山区の新しいランドマークとして浮上している。

アモーレパシフィックの新社屋は、建物の規模が22階に達し、敷地面積4394坪、地下7階、地上22階、総面積18万8902㎡(約5万7150坪)規模で、エレベーターが36台、総工費はなんと5355億ウォンに達する。地下1階は商業施設とアモーレパシフィック美術館が、社屋の1階は美術館につながる文化空間として、2~3階は、パブリック文化スペース、5階は社員専用福祉スペース、6~22階はオフィススペースとして構成されている。

 

[아모레퍼시픽그룹-세계-본사]-아트리움

 

 

最大の特徴の一つは、従業員以外の出入りを制限するオフィスビルではなく、地下1階から地上3階まで市民に開放することにより、すべての人に開かれた文化空間として提供されているいう点である。

1階のロビーに入ると、最初に1階から3階まで高さ18mに及ぶ吹き抜けの空間の上に、ガラスでできた天井「アトリウム」が目に入ってくる。このガラスの天井は5階の庭の底でもある。ガラスの天井の上には浅く水を張ってあり、揺れる波と光が出会ってまるで水の中に入っているように穏やかにきらめいている。見どころは、ロビーがすべてではない。週末になっても20代から50代までの訪問客で常ににぎわうほどで、目を楽しませてくれる要素でいっぱいだ。目を引くのは建物の設計だけでなく、あちこちの小物たちも作品である。ロビーや休憩スペースに置かれた椅子と、2~3階のテーブルと椅子は既製品ではなく、韓国の若い作家たちの作品だ。1階に運営しているオソルロクティーハウスとオソルロク1970に置かれたテーブルと椅子も同様である。

地下鉄4号線新龍山駅と接続している地下1階は、SNSで有名な「インスタグラム聖地」と呼ばれるホットプレイスが並んでいる。フィンランドの感性を盛り込んだベーカリーカフェ「カフェ・アルトバイミールド」、漢南洞の韓式料理専門店「パルク」、済州島の有名なカフェ「ドレル」、デザートカフェ・リトル&マッチのセカンドブランド「エイロット」、ソレ村の手作りバーガー「バーガーグル72」、カレットクという餅を使ったトッポッキがメインメニューの「トッチャネパンアッカン」、クラフトビール専門店「ザ・ブース」など、SNSで話題なった店がすべて集まっている。

中でも「カフェ・アルトバイミールド」は新社屋の断然人気スポットだ。20世紀を代表するフィンランドのデザイナーであるアルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)のデザイン哲学と、ライフスタイルデザイングループ「アーバンライフ」の食パン専門ベーカリー「ミールド(Meal°)」が出会った空間で、ミールドの最初のアーティストコラボプロジェクトを通じて誕生したスポット。アルヴァ・アアルトは、フィンランド紙幣や切手に刻まれるほどフィンランドを代表する建築家兼デザイナーで、フィンランドの自然環境から影響を受けた有機的な曲線と機能主義を通じて、人類の建築とデザインの歴史に革新を起こした人物。白樺を活用してアルヴァ・アアルトの代表作品である波型の花瓶をモチーフにして天井にフィンランドの湖を再現しており、アルヴァ・アアルトがデザインしたアルテク(Artek)社のテーブルと椅子などのオリジナル家具や照明、花瓶、食器などでスペースを満たしている。ミールドのシグネチャーメニューである食パンを活用した様々なトーストが味わえる。

美術館で芸術を耽美し、アモーレストアでショッピング

アモーレパシフィックの新社屋の代表スポットを挙げるとすれば、「アモーレパシフィック美術館」が欠かせない。美術館はアモーレパシフィックの創業者である徐成煥(ソ・ソンファン)先代会長が収集した美術品をベースにして1979年に設立された。常設展示はなく、4ヵ月ごとに企画展示が行なわれており、芸術的欲求を満たすのに充分だ。

美術館の向かいには、数十年間の世界各国の美術館やギャラリーの展示図録を閲覧することができる展示図録ライブラリ「apLAP」も注目に値する。全世界の有名美術館・博物館の展示図録6500冊とポスター、招待状などを通じて、世界の展示トレンドを一目で見る機会を提供する。

 

[아모레퍼시픽그룹-세계-본사]--1층-apLAP-(전시도록-라이브러리)

 

アモーレパシフィックが展開している緑茶のブランドである「オソルロク1979」も新社屋で会うことができる楽しい空間である。「オソルロク」ブランドの様々なお茶を味わうことができるプレミアムティールームは、済州の自然をモチーフにしたインスタレーションと快適な木製家具が自然に調和した感覚的な空間だ。何よりも、専門ティーソムリエが「マスターズティーサービス」を披露し、オソルロクのお茶と済州島の食材、伝統食を再解釈した「オソルロク・アフタヌーンティーセット」も販売しており、注目すべきメニューだ。

コスメショッパーにとってはたいへん嬉しいショッピングスペースもある。それが「アモーレストア」。新社屋2階に位置する「アモーレストア」は、アモーレパシフィックグループのすべてのブランドおよび関連会社の製品に一ヵ所で出会える空間。アモーレパシフィック本社でしか体験できない特別なショップで、美しさに対する長年の研究とノウハウを集約した多彩なアイテムを紹介し、理解と共感を拡大するために設けたという。雪花秀、イニスフリー、ラネージュ、ヘラ、アイオペ、マモンド、プリメーラ、エチュードハウス、メディアン、ミジャンセン、エスプア、アモスなど韓国を代表するコスメブランドの多彩な化粧品や、香水からメディカルビューティー、生活用品まで、あらゆる製品を直接見てテストすることはもちろん、ここですべて購入することができるため、女性には天国といってよい。

 

[아모레퍼시픽그룹-세계-본사]--2층-아모레-스토어-(2)

 

Kビューティーの先駆者であるアモーレパシフィックのコスメブランドに一ヵ所で会うことができることはもちろん、複合文化空間での楽しみまで豊かなアモーレパシフィック新社屋。この冬、ちょっと変わったホットプレイスを探しているなら、ぜひチェックしてみるべきスポットだ。

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