韓国文化教育体験アカデミー「アリランスクール」

2015年04月21日

アリランスクール

アリランを体験してみよう!

韓国文化教育体験アカデミー「アリランスクール」

 

韓国に旅行に来て、何かの体験を楽しんだ人は多いだろう。韓服を着て記念撮影をしたり、キムチを漬けたり、簡単に楽しく韓国の文化に触れることができるのが魅力だ。しかし、今まで体験したことのない韓国文化に触れてみたいという人は、「アリランスクール」を訪ねてみるのはいかがだろうか。「アリランスクール」を訪ね、韓国の文化を世界に紹介するために忙しい日々を送る文ヒョヌ団長に話を聞いた。

文/町野山宏記者

 

アリラン流浪団

アリラン流浪団

韓国の民謡「アリラン」からその名をとった「アリランスクール」は、韓国の文化を世界に紹介しようと創設された団体だ。韓国の伝統音楽である「国楽」や、韓国伝統舞踊、書芸などの韓国文化を全世界に紹介するために、17ヵ国33ヵ都市を巡るという大長征も行った。この世界一周旅行では「アリラン流浪団」と名づけられた公演チームが国楽の演奏や書芸のパフォーマンスを披露して、世界の人々の熱い関心を集めた。

文団長がこのような事業を始めるようになったきっかけは、「アリラン」にあった。中国がアリランを中国の無形文化遺産に登録したというニュースに接し、居ても立ってもいられなくなり、「アリランを世界に紹介しよう」と思い立ったのだという。

文団長は、志を同じくする人たちを集め、ある企業と自治体が主催した公募展に「アリラン守護」というプロジェクトを提出して第2位を受賞した。その賞金でベトナムのホーチミン国立大学で「アリランスクール」を開いた。書芸と国楽を披露して拍手喝采を受けた。

ベトナムから帰国して2週間後、今度は文団長にとって喜ばしいニュースが入ってきた。「アリラン」がユネスコ世界文化遺産に登録されたのだ。大きな力を得た文団長は、「アリラン」をもって世界一周することを思い立った。2013年3月1日、企業や自治体から支援を受けて、「アリラン流浪団」と共に世界へ旅立った。6月25日までの117日間で、15ヵ国29都市を訪問しながら、伝統楽器で「アリラン」を演奏し、書芸のパフォーマンスを行った。

世界各地での苦労も多かった。食べ物が合わなかったこともあり、高山病に悩まされ、ある時は街頭で演奏を行って警察に連行されたこともあったという。しかし、そのような苦労は現地の人たちの拍手によって喜びに変わった。

文団長にとっていくつもの喜ばしい出会いがあったというが、南米チリでの出来事は印象的だったという。アリラン流浪団の行う公演の方法の一つに「アリラン・ヒーリング」というものがある。参加者に目を閉じてもらい、5分間「アリラン」を演奏した後、目を開けて感想を話してもらうというもの。参加者のうち、3人の女性が別れた人のことを思い出して涙を流した。その時、「アリランには外国人の心をも動かす力がある」と悟ったという。

 

国楽や韓国舞踊、書芸を体験してみよう

アリランスクール現在、アリランスクールでは、さまざまな団体が行っている外国人との交流行事などで、韓国文化を体験させる事業を行っている。また、韓国人を対象にした韓国文化教室や、韓国文化企画者の養成なども行っている。

また、外国人が多い街であるソウル梨泰院でフリーハグならぬ「フリー・チョル」イベントを開催した。「チョル」というのは深々とお辞儀をする韓国独特の礼儀作法だが、街で歩く外国人に「チョル」を体験してもらおうと企画した。韓服を着たスタッフが丁重に行う「チョル」を受けた外国人たちはどんな気持ちだっただろうか。

今のところ、韓国に観光旅行で訪れる外国人のための定期的なプログラムはないが、5人以上で予約すれば韓国文化の体験も可能だ。書芸体験や国楽の楽器を演奏する体験などができる。

韓国の伝統音楽である「国楽」では多様な楽器が使われるが、その中で、日本の琴に似た伽耶琴(カヤグム)、縦に持って演奏する弦楽器の奚琴(ヘグム)、短い縦笛の短簫(タンソ)、両側の皮を叩く打楽器の長鼓(チャング)の4つが体験できる。2時間ほどの体験で簡単に「アリラン」くらいは演奏できるようになる。楽器だけではなく、音楽に欠かせない韓国舞踊も学ぶことができる。

日本に書道があるように、韓国には「書芸」と呼ばれる芸術がある。韓国でも漢字を使用するため漢字を書くこともあるが、ハングルの書芸も多い。ここではぜひ、自分の名前をハングルで書いてみよう。韓国語のできる人は自分の気に入った言葉などを書いてもいいかもしれない。若い書芸の先生が教えてくれるので、型にはまったものではない、自由で美しい自分だけの作品が完成するだろう。

まだ始まったばかりの若い団体だが、文団長は「私たちの特徴の一つは若い人たちが集まっていることです」と語る。「伝統文化」と「若者」というのは交じり合いそうにない要素だが、この二つが一つになったとき、新しい文化が創造されていくのではないだろうか。アリランスクール、今後どんな活動がなされていくのか期待したい。

 

Information

アリランスクール現在、体験できるカリキュラムは、伽耶琴、奚琴、短簫、長鼓、韓国舞踊、書芸。5人以上、最大30人まで体験が可能。体験を希望する場合は事前にメール(arirangschool@gmail.com)まで人数と訪問日を連絡する。体験時間は1~2時間。料金は5~15人の場合2万ウォン。16~30人の場合は1万ウォン(一人当たり)。

アクセス:地下鉄4号線淑大入口駅1番出口から道路沿いに直進。SKガソリンスタンドの隣のビルの地下1階。

住所:ソウル市龍山区葛月洞8-3地下1階

www.arirangschool.co.kr , www.koayu.com

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