<体験レポート:釜山編>「歩いて楽しむ」、釜山1DAY Walking

2011年03月09日

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<体験レポート:釜山編>

 

「歩いて楽しむ」、釜山1DAY Walking

 

ソウルとはまた違った魅力溢れるエネルギッシュな街、釜山(プサン)。ガイドブックには代表的な観光地情報が溢れているものの、もっと普段の韓国の人たちが過ごす、釜山ならではの休日を過ごしてみたい人も多いはず。そこで歩いてぶらりと釜山を散歩してみることにした。地下鉄チケット1枚と歩ける足と時間さえあれば今まで見えなかった釜山の魅力が見えてくる旅。今までと一味違う釜山の魅力と触れ合う時間、釜山ワンデイ・ウォーキングをはじめてみよう。

文/山本泉

 

数日前に降った雪も溶け、すこし暖かくなりそうな、週末。一日乗車券を使って、小旅行に出かけることにした。行く先は、海雲台海水浴場。釜山の人に「釜山のおすすめってどこですか?」と尋ねると、きまって「海雲台(ヘウンデ)」と答えが返って来る。ディープな庶民の暮らしを垣間見られる国際市場などが面白と言うかと思ったのだが、地元の人にとってはそれとは又違った雰囲気が味わえる場所、と言うことで魅力的な場所のようだ。海雲台は景色も良いが、海水浴場としても有名で、夏には100万人以上の海水浴客が訪れるほど韓国で一番人気が高い場所だ。

泳ぐにはまだ勇気がいる季節なので海雲台の観光名所でもある「冬柏島(トンベクソム)」へ行くことにした。「冬柏」とは日本語では「椿」。島はその名前通り椿の咲く島という意味で、釜山のデートスポットとして有名なところで、冬の海景色を楽しめるのにはもってこいだ。

午前9時過ぎ、西面7番出口。 階段を下って、右に曲がると地下鉄2号線「海雲台方面」の改札がある。今日は、一日自由に乗り降りしたいので「一日乗車券(3500W)」を買うことにした。日本語の表示も選択できるので乗車券の発券に不便もない。

改札で切符を投入して、旅が始まる。地下鉄に乗り込むと、ドアの上の路線図で降りる駅の確認だ。冬柏島は西面駅から15番目の冬柏駅と16番目の海雲台駅の二つの駅から近い。ひと駅あたりだいたい2分で行くので、30分ちょっとで着くようだ。駅の名前も日本語で書いてあるので安心だ。

二つの駅どちらからでも行ける距離だが、冬柏駅しかし、今日買った1日乗車券があるから安心。韓国の地下鉄は乗り過ごした時、駅の構造の問題のため、一度改札を出なければならない場合が多い。余計にお金がかかってしまうのが普通だが今回は乗り放題の「一日乗車券」があるので何回乗り間違えても問題はない。釜山旅行の初心者なら一日乗車券を購入した方がお得になる理由がこれだ。

地上に出ると、さすが海の都らしくほのかに海の香りが漂ってくる。道なりにまっすぐ行くと、周りには高層団地群があり、ホテルも見える。繁華街の西面からやってくると、ゆったりした空気まで感じる。

大きな交差点をわたると橋の向こう側に冬柏島がその姿を見せる。橋を渡ってすぐ左手に朝鮮ウエスティンホテルがあり、道が二手に分かれる。まっすぐ進む道と、右手に曲がる道に。足元に黄色い矢印が書いてあるので、それに従って、右に進むことにした。

実はこの二つの道はつながっていて、時間がないとき、ちょっと疲れ気味の時は、まっすぐ進めば、APECハウスにも短時間で行くことができる。

またホテル先にある木の階段を下ると、海沿いの道にも出られる。今日は週末と言うこともあって、カップル、家族連れ、ランニングをする人などでにぎわっている。冬柏という名前通り椿の木がたくさん見える。ほとんど固いつぼみだが時折、渋い赤い色の八重咲きの花が見える。

右手に見える広安大橋(カンアンデーキョ)を眺め、写真に収めながら、ゆっくり歩いて10分、丸い個性的なAPECハウスに到着できる。入場は無料。

ぐるっと一周館内を観覧した後、階段を下ると、目の前に海がワッと広がるスペースもある。右手遠くには、広安大橋も見える絶景のスポットだ。テイクアウトのコーヒーショップもあるので、海を眺めながら一息つくのも素敵だ。

동백섬등대

▲冬柏島の灯台 海雲台海水浴場を一望できる

 

だけど、お月見の道を行く

冬柏島は海雲台海水浴場とつながっている。道をそのまま歩いていけば海雲台と簡単に会えるので次のコースは海雲台へ向かうことにした。砂浜にそった遊歩道を歩いていると、観光案内所の横に「温泉足湯」の文字が目に入る。午後2時から9時まで入ることができるようで、幸せそうにくつろぐ老若男女で満員御礼だ。海雲台海水浴場には「釜山アクアリウム」という水族館もあるので単なるお散歩が退屈な人にはおすすめだ。

たくさん歩いたせいか、 もうお腹がすき始めてる。さて、なにを食べようか?そんなことを考えながら地図を見ると、海雲台市場という伝統市場が載っている。左手の広い道路を渡ってすぐ、右手に立派な市場の門が誘ってくれるのですぐわかった。

市場には野菜や魚などをはじめ、生活雑貨や食堂などが軒を連ねている。地元住民のための市場でありながら釜山の代表的な観光名所なので海雲台を訪れた観光客は必ず寄って行くというのが市場の魚屋の店長の説明だ。市場の中には定食屋から立ち食いチヂミ屋、本格的な海鮮料理店まで色んなお店があるので選択次第で釜山の様々なグルメも満喫できる。

お腹もいっぱいになり時間は12時半をまわる。そろそろ午後の活動開始になる。行く先は「タリマジキル」。陰暦正月15日にあたる、1年で最初の満月をデポルム(대보름)と言うが、そのときの「お月見」のことをタルマジ(달맞이)といい、またキル(길)は「道」のこと。「お月見の道」なんてロマンチックな名前だ。

実際、この道の途中にある「海月亭」(へウォルジョン)がある場所は、お月見の場所として有名だ。お月見の日、一番最初に月を見た人はよいことがあるんだとか。海月亭のそばには観光案内所があり、何軒もカフェがあるので、これからの計画を考えながら、のんびりコーヒーを飲むのもいいかもしれない。

海雲台市場から15分ほどでその道の入り口にたどりつくことができる。海雲台市場を通り抜け、2つ目の交差点を右に曲がり、その交差点には緑色の看板のスーパーがあり、まっすぐ行くと、広い道にぶつかる。斜め上に上がってゆく道をひたすら、まっすぐ行くと、線路とぶつかる。そこをわたってすぐ、右斜めに上がって行く道が、「タルマジキル」だ。

やっとその道の始まりにたどり着いた。ここからは、上りの道が続く。タリマジキルの入り口から、海月亭まで歩いて20分程度だ。ちらっとタクシーに乗ることも考えたが、今日はゆっくり景色を眺めながら歩くことにした。

この道は桜の名所としても有名だ。その季節になると多くの人でにぎわう。まだ寒さの残る今も、美しい景色を眺めに週末になると、この道を散策する人たちでにぎわう。今日もカメラを片手に散歩を楽しむ人たちが行きかっている。

 

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▲海雲台市場 食堂など色んなお店が立ち並んでいる

 

 

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▲上りの道が続く「タリマジキル」桜の名所としても有名だ

 

1日の疲が吹っ飛ぶ、海が見えるチムジルパン

のんびり歩き始め10分ほど歩くと、左手に「ベスタ」(www.vesta.co.kr)の小さな看板が。海雲台の海を一望できるチムジルバンとはまさにここ!なにか急に疲れを感じ始めたため、その誘惑に耐えることができなく、木の階段を上がってゆく。

チムジルバンは温泉入浴に加えて、各種サウナや娯楽施設まで楽しめる韓国だけのサウナ施設。この施設のウリは眼下に広がる景色を楽しみながら、休憩スペースでくつろげること。受付では入浴だけにするかチムジルまでするかと問われたが、迷わずチムジルバンを選んだ。

靴を脱いでカウンターで鍵とタオル・Tシャツ・短パンをもらう。休憩スペースではこれを着てくつろぐわけだ。日本語の上手な方がいて、外国人の対応にも慣れている。

お風呂から上がって、休憩スペースのカウンターでレモンティーを注文。アカスリもやってないのになぜかお肌がしっとり。

海を眺めながらここまでの道を目でたどる。冬柏島から味わった海の絶景、海雲台海水浴場のパノラマ、庶民的な地元の味を楽しめた海雲台市場、そしておしゃれなカフェが多いタルマジキル。自分の足で歩かないと味わえないちょっと贅沢な気持ち。春は桜を眺めながらお散歩をしにまた来たい。なんだかほんわか幸せな気持ちに浸りながら今度来るときのことを考えた。

베스타온천

▲海雲台の海を一望できる温泉施設「ベスタ」

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