Yuckyのうまうま大邱!⑱ 玄風の珍味・ソグレクッパ

2019年02月25日

ソグレクッパ 嬉しいことにここ数年、たくさんの日本人が大邱を訪れるようになりました。観光客が増えるにつれて、インスタ映えするオシャレなお店が次から次にできています。でも、大邱には有名な郷土料理の他に、昔から伝わるレアなグルメも潜んでいます。今回ご紹介する「ソグレクッパ」もその一つ。見栄えのしないB級グルメですが、数十年間愛されてきただけの深い味わいがあるのです。

まず、「ソグレ」って何? と思われた方も多いでしょう。ソグレは慶尚道や江原道の方言で、一般的にはスグレと呼ばれています。牛の首筋の下の特殊な部位で、皮と肉の間にある皮下組織、ひらたくいえば皮からはぎとった肉片のことです。コラーゲンやビタミンB1が豊富で、美肌、関節痛、貧血に効果がある食材ですが、ごく一部の地域、もしくは数少ない専門店でしか食べることができません。また、近年では価格が上昇し、入手困難になっているため、大邱の中心部にある専門店ではとうとうソグレは姿を消してしまいました。

この貴重なソグレの本場が、大邱の達城郡にある玄風(ヒョンプン)です。1980年代まで牛市場が開かれていたところで、牛が財産という土地柄もあり、どんな部位も(皮にはりついたお肉も)無駄にはせず大切に使っていたのでしょう。食糧難の時代にはソグレは貴重な栄養源として食べられるようになり、ソグレで作るクッパは郷土料理として根付きました。

玄風のソウルフードともいえるソグレクッパは、トッケビ市場の中にあるソグレクッパ通りで食べることができます。10軒の専門店が軒を連ね、どの店の前にも大きな鍋が置いてあり、大量のソグレクッパが仕込まれています。ここがソグレの本場であることを感じさせる光景です。

さっそく一軒の店に入り、ソグレクッパ(6千ウォン)をオーダーしました。グツグツいいながら運ばれてきた器の中には、ネギ、シレギなどの野菜と、牛の血を固めてつくったソンジ、そしてたっぷりのソグレが入っていて、粉唐辛子と刻んだニンニクがトッピングされています。

白くてヒダのあるソグレは、すぐに噛み切れるほど柔らかく、プルプルッとした独特の食感があります。一見ホルモンに似て脂身に見えますが実はコラーゲン! たくさん食べても胃もたれしません。そして牛の頭からとったスープは濃厚だけどアッサリしていて、食べ終わる頃には身体がポカポカしてきました。こんなクッパは初めて! 半日かけて食べに来た甲斐があったというもの。

珍味中の珍味といわれるソグレクッパ! なかなか味わえないグルメです。道東書院やピスル山へ行かれる際に、玄風に立ち寄ってみてはいかがでしょう? プルプッとした本場の味をぜひ味わってみてください。

 

玄風百年トケビ市場(현풍백년도깨비시장)
大邱広域市 達城郡 玄風面 玄風路6キル5

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