Yuckyのうまうま大邱! ⑥ 大邱のカフェとコーヒー 

2017年01月23日

珈琲名家

大邱旅行の楽しみの一つにカフェ巡りがあります。吹き抜けのモダンなカフェ、山小屋風のカフェ、屋上カフェ、韓屋のカフェ、そして昔の日本家屋や倉庫をリノベーションしたカフェ。大邱には個性的なカフェがたくさんあります。

「カフェ通り」もあちこちにあり、スウィーツが充実した東城路(トンソンノ)のカフェ通り、オープンテラスの大型店が多い寿城池(スソンモッ)周辺、高級住宅地の中にあるアップ山のカフェ通り、国民的歌手を偲ぶキム・グァンソク通りもカフェを楽しむスポットとして人気が出てきました。

ただちょっと困惑してしまうんですが、ここ数年、薬令市通りにもカフェが増えてきました。地価の高騰で家賃が値上がりしたために、古い薬材店が店を閉め、カフェに姿を変えているのです。行くたびに、新たなカフェができていて…。さすがにこれはどうしたものか? と懸念しているところです。

さて、カフェといえばコーヒー。あまり知られてはいませんが、実は、大邱はコーヒー文化がとても発達しているところです。バリスタのいる専門店も増えてきて、ついに人口の比率に対するコーヒー専門店の数が、韓国で一番多い都市になりました。

中でも老舗のカフェ「珈琲名家(コピミョンガ)」は1990年の創業以来、コーヒーの味を追求している名店です。世界各地のコーヒー農園から厳選したコーヒー豆を直接仕入れ、国内初の焙煎機も独自で開発しています。落ち着いた店内でいただくハンドドリップのコーヒーは、まさにコーヒーの神髄。

オーナーのアン・ミョンギュ氏はコーヒーアカデミーというバリスタの養成にも力を注ぎ「コーヒー文化の先駆者」と呼ばれています。珈琲名家が大邱のみならず韓国のコーヒー業界をリードしている、といっても過言ではないでしょう。

そして、珈琲名家に続け! とばかりに多くのコーヒー専門店が大邱で生まれ、ハンズコーヒー、ダビンチコーヒー、SLEEPLESS IN SEATTLEは全国展開するチェーン店に成長しています。

それにしても、なぜ大邱でコーヒーなのでしょう? 6・25戦争(韓国戦争)のころ、戦火の被害が少なかった大邱に文化人や芸術家たちが集まって住むようになりました。そして喫茶店でコーヒーを飲みながら議論を交わすようになったのがコーヒーの発展につながった、という説があります。確かに芸術家の集まるエリアにはカフェが多いような…。一方、大邱に住む友人は「昔はこれといって娯楽がなかったから、みんながカフェに集まるようになったのかも?」と分析しています。暑さや寒さが厳しい大邱だけに、冷暖房の効いたカフェは絶好の憩いの場。カフェの競争がコーヒーの味を向上させたのかもしれません。

また、毎年秋には「国際コーヒー&カフェ博覧会」が開かれています。このような大きなイベントがソウルではなく、大邱で開かれるのも、大邱がコーヒーのメッカだからといえるでしょう。会場にはコーヒー豆、焙煎機、カップ、コースター、ケーキなどさまざまなコーヒー関連の商品が展示され、韓国内外からたくさんの専門家が大邱に集まってきます。私も一昨年、博覧会を覗いてきましたが、コーヒーの試飲や、バリスタ体験などもでき、コーヒー三昧の楽しい時間を過ごしました。コーヒー好きの人は楽しめるイベントだと思いますよ。

大邱といえば、いろんなお料理が浮かびますが、コーヒーも忘れずに楽しんでみてくださいね。

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