K-popホログラムコンサート「K live」
いつでも韓流スターに会える!
K-popホログラムコンサート「K live」
あなたは誰か好きなスターがいるだろうか? 好きなスターがいたら、日本でのコンサート情報はもちろん、韓国でのコンサート情報まで調べて予約をして(人によっては休暇をとってまで!)スターに会いに行くだろう。でも、「私はそこまではできない…」という人にぴったりのエンターテインメントがある。YGエンターテインメント所属の、PSY、2NE1、ビッグバンのホログラム・コンサートが楽しめる「Kライブ」だ。「ああ、いわゆるフィルム・コンサートね」と思うかもしれない。しかし、本物のライブと同格、いや、それを超えるかもしれないこの新しい感覚は、実際に体験してみなければ分からない!
文/町野山宏記者
「ホログラム」という言葉を聞いたことがあるだろうか? 「ホログラム」とはレーザー光線を使って3D映像をつくる技術のことで、物や人が目の前に実際にあるように見せてくれる。それをコンサートに応用したのが「ホログラム・コンサート」だ。韓流スターの姿が、手を伸ばせばつかめそうな臨場感で目の前に現れる。3D映画のようにメガネも必要ないので、普通のコンサートとまったく同じ感覚で楽しめる。
事前情報は得たものの、本当に「目の前にあるように」見えるのか、実際に見てみようとKライブを訪れた。
このコンサートの専用劇場は、東大門のファッションタウン「ロッテ・フィットイン」の9階にある。地下鉄2、4、5号線の東大門歴史文化公園駅からそのままアクセスできるフィットインのエレベーターが開くと、そこには大きなビッグバンの写真が! ビッグバンのメンバーと共に9階まで上がると、そこにはK‐POPの世界が広がっている。すぐ左のチケットブースでチケットを買うと、「時間になったらこの前でパフォーマンスが始まります」というアナウンス。それまでには少し時間があったので、いろいろと見回ってみた。
チケットブースの前には、韓流スターたちのグッズを販売していて、「始まる前にも飽きないで過ごせるな」と思っていたら、それだけで終わりではない。劇場の外だけでもけっこう楽しめるエンターテインメントが盛りだくさんだった。まず、韓流スターグッズが陳列してある一角にある「メディアファサード」。床から高い天井までの縦長の大画面には、韓流スターの画像が映し出されている。それが定期的に変わるだけでなく、タッチパネルで観客が選んだ写真がその上の大画面に映し出されるようになっており、自分が好きなスターを大画面で眺められる。
入口の左側には、「スター・フォトボックス」が。好きなスターと一緒に写真を撮ることができる。その隣には立つ位置を示す表示が。そこから正面の画面を見上げると、氷が割れて現れたビッグバンのメンバーと、私の姿が! ポーズをとったら、ビッグバンのメンバーと共にバンに乗って私の姿が中央の画面へ。少し恥ずかしいけれど、スターと一緒に撮った写真が大画面で公開される。
その奥にも見所はたくさんある。何も映っていないモニターをパパラッチカメラを通して見ると、スターの練習風景が盗み見ることができる「シークレット・ウインドウ」コーナー、ブラインドの脇にあるボタンを押すと、ブラインドが上がってスターが現れ、一緒に写真を撮ってくれる「スター・ラウンジ」なども楽しめる。
さりげなく展示してあるオブジェも実はスターと関連したものがある。中央には翼の生えた人のオブジェが空中に浮かんでいるが、実はその翼はソルが日本でのコンサートで使った翼の実物だ。また青く光る透明なスポーツカーが展示されているが、それはGドラゴンが日本のコンサートで乗ったセットだ。韓流スターたちのハンドプリントも展示されている。階段を上ると上階にはギャラリーがあり、定期的に展示を行っている。
これは映像? 現実? 区別がつかないリアルさ
午後2時。開始のインフォメーションと共に、劇場前でパフォーマンスが始まった。2階のガラス張りの小さいボックスに、仮面をかぶったダンサーが現れてダンスを始め、観客の目の前でも仮面をかぶったダンサーが踊り始める。観客を挑発するように近寄ってダンスをするので、観客は驚きながらもだんだん乗ってきて、拍手と歓声が沸き起こった。
ダンスが終わるといよいよ劇場の中へ。暗い劇場の中は、正面と両サイドにスクリーンとステージがあり、観客席とスタンディング席がある。広い空間で、けっこうな人数が入りそうだ。入ったすぐ前にはフォトブースが並んでいる。「ここでも写真を?」と思ったが、案内に従って顔写真を撮ってみる。ブースを出るとびっくり!両脇のスクリーンに、今撮った自分の顔写真がスターのポスターと合成されて現れた。少し悪ふざけの入った演出だが、ここではぜひ恥ずかしがらずに撮っておくことをお勧めする。この後、写真を撮った人限定の思いもよらないサプライズが待っているからだ。
観客が一通り入場すると、いよいよ公演スタート。まずはPSYのステージだ。ステージの上に地下鉄の江南駅が現れ、聞きなれた列車到着のメロディー。ドアが開いてPSYが登場し、世界的ヒットとなった「江南スタイル」を披露する。PSYが本当に目の前にいるかのような臨場感は驚くべきものだが、石像と一緒に踊ったり、PSYが何人も現れたり、映像ならではの楽しみが、実物と変わらないリアルさを伴って目の前に現れる不思議な体験だ。
曲が終わるとPSYがトークを始める。「まだホログラムに慣れていない方がいますね!?」といいながら観客にいたずらを始めたり、トークの時間も楽しませてくれる。韓国語が分からなくても大丈夫。ステージの上には日本語、英語、中国語の翻訳が表示される。そしてなんと、観客にプレゼントをくれるという! ここで現れたのが、最初に入場したときに撮った写真。観客全員分の写真がスクリーンに現れ、PSYがその中から「あ、あの人がいいですね!」と一人を選び出した。当選者は、スクリーンの中のPSYからもらうことはできなかったが、帰りにスタッフからプレゼントがもらえる。
PSYは続いて、「江南スタイル」の次のヒット曲「ジェントルマン」を披露。今度は観客の顔写真をはめ込んだバックダンサーがPSYと共にダンス! バーチャルの世界ではあるものの、観客も参加できる楽しみがある。
この頃になってくると、すでに映像と現実の区別がつかなくなってくる。そして強いビートに体が動き始め、あちらこちらで踊っている人も出てくるほどだ。
次にはトランプのカードの中から2NE1が「FIRE」を歌いながら登場。魔法の世界に入り込んだような幻想の世界を行き来する。もう一曲「I am the Best」を披露した後、彼女たちのトークが。2NE1も、観客の中から一人、プレゼントをする人を選んだ。そして、サプライズでメンバーの一人がキスしてくれるというが…。さあ、どうなるのかは体験してのお楽しみににとっておこう。
最高に盛り上がってきた頃、最後のステージを飾るのはビッグバンだ。50年代風のジュークボックスをモチーフにした物語の中で、「Bad Boy」他2曲を披露する。もちろん、ビッグバンのトークもある。観客の一人が選ばれて、なんと一緒に写真を撮ってくれるという。映像とは分かっていながらも、うまく現実と虚構を行き来する演出で、すっかりホログラムの世界に自分も溶け込んでしまう。
新しいライブ体験ができるこのホログラム・コンサート「Kライブ」、4月1日に大幅な改編が行われる。既存の、PSY、2NE1、ビッグバンのコンサートは13時から18時の間ならば時間に関係なくいつでも見られるようになる。実際のダンサーが行うパフォーマンスはなくなるが、値段も大幅にダウンして、より気軽に楽しめるようになる。
それだけではなく、新しいプログラムが満を持して登場する。いよいよ披露される新しいコンテンツは、Gドラゴンの単独コンサート。40分のホログラム公演で、全5曲。たっぷりGドラゴンとホログラムの魅力に浸ることができる。
さらに新しくなったホログラム・コンサート。まだ経験していない人はもちろん、すでに経験した人も、幻想的で刺激的な体験をしてみよう。
Information
地下鉄2、4、5号線東大門歴史文化公園駅からそのままロッテFITINに接続。エレベーターに乗って9階。
公演時間 | 価格 | |
K-POPホログラム体験 | 13~18時(17時最終入場) | 15000ウォン |
G-Dragonホログラム公演 | 19時、20時 | 33000ウォン |
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