[キラリ! 名所] 星州のマクワウリ

2014年06月16日

韓国旅行がもっと楽しくなる「キラリ! 名所」㉔

 

星州のマクワウリ

 北の大地からアニョハセヨ! 気温の上昇と共に思い出される光景があります。それは釜山で日本語教師として生活していた10年ほど前のこと。半そでシャツにメッシュのベストを着たアジョシ(おじさん)が荷台に山積みになっている黄色い果物を売る光景。ピカピカ光る大きな金の指輪をした日焼けた手で、手際よく真っ黒いビニール袋に黄色い果物を入れる姿を見ると、ついに夏が来たなぁと思ったものでした(道産子の私には釜山の夏は暑すぎました! 笑)。
 ほのかに甘く、冷蔵庫で冷やして食べれば暑さしのぎに最適の果物といえば、韓国では「チャメ」と呼ばれる瓜다카노컬럼49(성주참외)の仲間「マクワウリ」です。
 韓国のマクワウリ生産の70%以上は慶尚北道の南西部、大邱に近い星州(ソンジュ)というところで行われています。洛東江がもたらした肥沃な大地と、夏の豪雨や冬の雪害から守られるように山に囲まれた地形で、マクワウリ生産をしている農家さんは約5千世帯(星州の約4分の1)、作付面積は4千ヘクタールにもなるそうです。
 マクワウリ祭りやマクワウリのモニュメントなど関連ものが多い星州ですが、朝鮮時代から続く伝統的な韓屋村である「ハンゲマウル」、慶尚北・南道に現存する一番大きい山城である「禿用(トギョン)山城」、秋の紅葉が美しい「星州ダム」なども知られています。
 また、星州の南西部は国立公園に指定されている標高1430mの伽倻(カヤ)山に面しています。伽倻山といえば、住所はお隣の慶尚南道・陜川(ハプチョン)になりますが、新羅時代の802年に義湘(ウィサン)によって建立された海印寺(ヘインサ)があります。高麗時代に作られたお経の木版「八萬大蔵経(パルマンテジャンギョン)」は有名ですし、それを収めている「蔵経版殿」はユネスコ文化遺産にも登録されている歴史的価値の高い建物です。星州から海印寺までは車で約1時間。星州でマクワウリを買って持って行けば、よいおやつとなること間違いなしです。
文/高野康夫(通信記者)
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