ユネスコも認めた遺産満載歴史旅行の聖地 ‐ 慶州

2014年09月22日

ユネスコも認めた遺産満載歴史旅行の聖地

慶州

 
慶尚北道ほど歴史的な名所が豊富な都市はない。千年の古都・慶州を筆頭に、ユネスコ世界遺産に輝く安東があり、韓国人はもちろん、外国人も先を争って訪れる代表観光地となって久しい。仏国寺をはじめ、石窟庵や雁鴨池、天馬塚など、遺跡と遺物にあふれる慶尚北道は、歴史紀行には最適なところといえる。 文/町野山宏記者
 
 慶尚北道は、歴史的にも文化的にも優れた観光地が多い地域だ。千年古都の慶州(キョンジュ)を筆頭に、ユネスコ世界遺産である安東(アンドン)があるため、韓国人はもちろん、外国人も多く訪れる代表的な観光地と呼ばれるのも当然だ。
 慶尚北道を訪れて歴史的な遺跡を楽しみたいなら、断然、新羅千年古都だった慶州が答えといえる。慶州には仏国寺(プルグクサ)をはじめ、石窟庵(ソックラム)や月池(ウォルチ)、天馬塚(チョンマチョン)などの遺跡や遺物が多く残されているので、韓国の歴史を感じる旅行地として慶州以上の場所はないといえる。
 慶州旅行で中心となる仏国寺は、吐含山にあり、新羅仏教文化の真髄を感じることができる所だ。奥の深い仏教思想と、美しく独特な様式の建築物は、世界的にもその優秀性が認められた。多宝塔と釈迦塔などの国宝が観覧でき、四季多様な姿を見せているため、我知らずカメラのシャッターを何度も押すこととなる。 
 仏国寺と共に世界文化遺産として指定された石窟庵もやはり、統一新羅時代に作られた最高傑作だ。吐含山の中腹に作られた石窟には、慈しみ深い微笑を浮かべる釈迦如来仏像が安置されている。崇高ながらも凛々しく、温和な表情は理想的な美を代表していると評価されている。池と新羅の建築物が調和している月池も慶州の名所に挙げられる。自然でありながら優雅な粋を生かした池が、建築物との調和をかもし出す。特に月池の夜景と、周辺の蓮池が夢幻的な雰囲気を演出し、昼より夜にここを訪れる人が多い。 
 
慶州月池
 
 新羅時代の貴重な遺物をもっと多く見たいならば、国立慶州博物館が推薦コースだ。常設展示館と特別展示館があり、各種の金属工芸や土偶、仏教彫刻品などが鑑賞できる。
 

世界文化遺産の品格、600年歴史の安東河回村

 視線を安東へと移せば、600年の伝統の歴史村である安東河回(ハフェ)村が見どころだ。2012年7月31日、ユネスコ世界文化遺産として登録されたが、美しい洛東江(ナクトンガン)が村の周辺を抱え込むように流れることに由来して「河回村」と呼ばれる。
 河回村は、豊山柳氏(プンサンリュシ)の一族が、600年間代々生活してきた韓国の代表的な同姓村だ。朝鮮時代の儒学者である柳雲龍(ユ・ウルリョン)と、文禄の役の時に領議政(現在の国務総理)だった柳成龍(ユ・ソンヨン)の兄弟が生まれた所としても有名だが、韓流スターのリュ・シウォンがこの一族の子孫であることにより、より一層有名となった。
 村で最初に建てられ、柳氏の本家の家にあたる「養真堂(ヤンジンダン)」は、当時柳氏一族の威容を見ることができる所だ。宝物306号に指定された養真堂は、村を代表する家屋で、正面4間、側面3間規模の小さくない規模と、重軒合掌屋根が韓国式家屋固有の伝統美を誇っている。
 「忠孝堂(チュンヒョダン)」も見どころだ。韓屋としての美しさも一品だが、1999年4月21日に英国の女王・エリザベス2世が訪問してより有名となった。現在も当時の英国女王訪問の跡が残されており、入口側には女王が植えた記念植樹が、母屋には彼女のために別に設置された床もある。
 運が良ければ、河回村で行われる「河回別神グッ仮面舞踊」の公演も楽しめる。毎週水・土・日曜日の午後2時から3時まで、河回村の入り口に位置する「河回別神グッ伝授館」にて開催される。この仮面劇は重要無形文化財として指定されており、公演は毎年春から秋にかけて行われる。
 
安東タルチュム祭
 
 安東で秋に開かれる祝祭も見逃せない。9月26日から10月5日まで行われる「安東国際仮面舞踊フェスティバル」は、安東の伝統仮面だけでなく、15ヵ国におよぶ海外の仮面舞踊の公演も行われる。また、夜には参加者が仮面を被ってパレードをする「大乱舞パレード」も行われ、祭りの雰囲気を盛り上げる。
 

慶尚北道の秋の祭りでグルメを満喫!

 世界的な祭りとして「安東国際仮面舞踊フェスティバル」が有名だが、慶尚南道には秋のグルメをテーマにした祭りが多く行われるため、秋に慶尚北道を訪ねるのはさらに楽しい。
 栄州(ヨンジュ)市は「豊基(プンギ)人参」と呼ばれる良質の高麗人参の産地で、毎年秋には「豊基人参祭り」が行われる。今年は10月3日から9日まで行われるこの祭りは、豊基人参を畑から掘り出す人参堀りをはじめ、豊基人参刻みコンテスト、豊基人参カクテル作り、豊基人参マッサージなど、豊基人参をテーマにした多様な体験が準備されている。
 ちなみに栄州は韓国で最初に高麗人参の栽培が始まった所で、栄州の豊基人参は高麗人参の主成分であるサポニンが多く含まれており、免疫の強化や健康に良いとされている。豊基人参尽くしのこの祭りで楽しみながら健康になってみてはいかがだろうか。
 栄州市の隣の奉化(ポンファ)郡では「奉化松茸祭り」が行われる。奉化の松茸は、湿度、風、温度、土、松の木という、品質の高い松茸が育つための条件を備えており、香りや歯ごたえ共に韓国第1位の名品だ。
 松茸祭りでは、松茸の食べ歩き市場など、松茸料理の試食はもちろん、実際に山に入って松茸狩りの体験ができる。松茸狩りの参加者は一人当たり2本まで松茸を採ることができ、採った松茸はその場で購入することもできる。開催期間は9月27日から30日まで。
 
慶北の祭り
 
 香りのよい松茸を存分に楽しめる松茸祭りは蔚珍(ウルチン)郡でも行われる。「蔚珍金剛松松茸祭り」と題されたこの祭りでは、松茸の競売、松茸料理体験、松茸の無料試食、松茸の品評会のほか、多彩なイベントが催される。また1万ウォンで松茸1つが採取できる松茸狩り体験もでき、人気だ。開催期間は10月3日から5日まで。
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