冬が旬、京畿道温泉旅行

2015年02月17日

テルメデン

ソウルから1時間! 日帰り温泉旅行

「冬が旬、京畿道温泉旅行」

 

冷たい風が身を切るような韓国の冬。寒い季節だけに温泉ほど楽しい旅のテーマもない。特にソウルと隣接し、自然豊かな京畿道は、韓国内でも名所といわれるほど温泉施設が多いことでも有名だ。ソウル中心部から1時間ほどでアクセスでき、公共交通機関でのアクセスも便利なため、ソウル旅行の特別な1日コースを求める人なら、京畿道の温泉観光地を今年の冬の旅行のコースに入れておこう。
文/李相直記者

 

利川市

王様も訪れた京畿道の代表温泉

京畿道の代表温泉観光地を挙げるなら、利川をおいて他にはない。ソウル中心部から市外バスに乗って1時間でアクセスでき、ソウル郊外のどこの観光地よりも行きやすく、韓国最大の陶磁器産地として一年中観光客でいっぱいの京畿道の観光名所だ。
利川温泉は朝鮮時代の第4代王・世宗大王と第7代王・世祖が訪ねて病気を治療したという記録があるほど温泉で有名なところだ。今から600年以上前から「温泉ベミ(温泉どころ)」と呼ばれた場所で、120年以上前にある農民がここの温泉水で眼の病を治療して一般的に知られるようになり、その後、眼の病や皮膚病を患う人がたくさん訪れて有名になった湯治温泉だ。うわさのような伝説だけの話ではない。利川温泉の温泉水には、実際にナトリウムが多く含まれており、眼の病や皮膚病への効果が証明されている。
このような利川温泉の代表格は、利川市の中心部にある「スパプラス」だ。209室の客室を有する一流ホテル「ミランダ」が運営するスパプラスは、 1万坪の超大型規模を誇り、自然の渓谷の中で天然温泉水による温泉を楽しむことができるとっておきの空間で、屋外のテーマスパゾーンと、室内の温泉サウナゾーンに分かれており、韓国伝統方式の黄土チムチルバンまで備えたトレンディな感覚のヒーリングセンターだ。

利川スパプラス

利川スパプラス

屋外には、ウォーターパーク級の波のプールや流れるプールをはじめ、アロマ湯、韓方湯などの10種ほどのジェットバスなどが設けられ、振動水圧マッサージで疲れをとってくれるバーデプールや、体の中の毒素の除去に役立つレモン、緑茶、ザクロ、コーヒーをテーマにしたオリジナルの露天風呂があり、家族が一緒に利川温泉の効果をアクティビティ感覚で味える。利用料金は、週末基準で大人1万4千ウォン。
利川の中心街から車で20分の距離にあるドイツ式の温泉リゾート「利川テルメデン温泉」も利川の温泉の名所だ。温泉の隣には必ず森がなくてはならないというドイツ式の温泉の特徴そのままに、テルメデンは散策路がある森に囲まれている。水質は平均40度のアルカリ性単純泉。疲労やストレス解消はもちろん、肌の美容に効果がある。
室内には、高温風呂と普通の風呂、寝風呂、乾・湿式サウナなどがあり、屋外に恋人風呂、東屋風呂、洞窟風呂、露天イベント風呂、ドクターフィッシュ風呂など、アトラクション感覚で楽しめるメニューが盛りだくさんだ。特に、外壁がすべてガラス張りのため展望がすばらしく、カフェテリア、フードコート、フィットネスセンター、DVD映画館、幼児の遊び場、マッサージショップなどの施設が豊富で、若い恋人同士や夫婦で訪ねるには最適だ。利用料金は週末基準で大人1万2千ウォン。
利川で温泉旅行を楽しむなら利川米飯定食もぜひ味わいたい。利川米飯定食は、朝鮮時代に、収穫した米を王に献上した進上米が味わえる利川最高のグルメコースで、韓国最高の料理を満喫できるとっておきのメニューだ。
利川米飯定食を前にすると、目で最初に驚く。おかずの種類は30種類を超えて、キムチの種類だけでも、白菜キムチ、キュウリキムチ、水キムチなど4~5種類になる。韓国伝統方式そのままに焼き上げた豚肉とプルコギに加え、利川地域で栽培した様々なナムル(惣菜)に、見るだけでも美しい色とりどりのジョン(チヂミ)が、大きなテーブルを埋め尽くす。あまりにもたくさんのおかずが出てくるので、食べ終わっても手をつけていない料理があるほどだ。
小さな石鍋に一杯ずつ丁寧にご飯を炊くのも利川米飯定食ならではの特徴だ。注文が入るたびに一人分の石鍋にその時々ご飯を炊くが、石鍋のご飯を別な皿によそっておいて、石鍋にお湯を注いでヌルンジ(おこげ)を作って食べるとまたおいしい。価格は一人当たり1万5千~3万5千ウォン。

 

華城市

肌美人を作る「栗岩温泉」&「食塩温泉」

ソウルの中心部から釜山に向かう京釜高速道路に乗り、ソウル料金所を抜けて10分ほどで到着する華城市は、小さいながらも個性的な温泉がある。
その代表格は、昔から小さな池で自然の湧き水が一年中流れているが、真冬でも凍らないために住民が洗濯場として利用したという話が伝わる華城栗岩温泉だ。華城市で温泉の許可第1号を受けた栗岩温泉は、入浴後も肌にハリを与え、肌の美容に良いことで有名。地下700メートルの岩盤から湧き出ている温泉水は、アルカリ分が9.46と非常に柔らかく、眼の病気や皮膚病、関節炎などにもいい。特にアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎に効果があるということで、さらに有名になった。

華城栗岩温泉

華城栗岩温泉

高温風呂と普通の風呂、水風呂、薬風呂、玉石部屋、黄土部屋、玉石チムジルコーナーがあり、温泉につかりながらガラスの天井を通して空を眺めることができて気持ちがよい。
華城市ならではの特別な温泉水もある。食塩温泉だ。発安食塩温泉水は塩分を含んだ温泉水だが、海から汲み上げる海洋深層水ではなく、陸地で湧く地下温泉水だ。中生代に、ここに生息していた恐竜の化石が海水と結合した化石海水で、新生代から現在まで6千5百万年あまりの間、韓半島の地下で熟成されて出てきた貴重な温泉だ。
塩辛い水だが、湯に浸かった後にそのまま乾かしてもべたつかない。海水に含まれるマグネシウムではなく、カルシウムが多く含まれているのがその理由だ。そのため、飲むこともできる。
玉サウナ、冷水風呂、露天サウナなどの施設を備え、内部の施設は多彩ではないが、多量のナトリウム、塩化物、カルシウム、フッ素、ヨウ素、鉄分、マンガンなど、16種類の人体に有益な成分が含まれており、体にいい温泉、新しい温泉の効能を体験したい人におすすめ。利用料金は大人7千ウォン。

華城発安食塩温泉

華城発安食塩温泉

 

金浦市

薬岩温泉紅塩泉、「紅い色の温泉水が神秘的」

仁川空港から近い仁川の観光名所として人気の江華島に行く途中、金浦大明浦区にある薬岩紅塩泉は、朝鮮王朝第25代の王であった​​哲宗(チョルジョン)が子供のころ紅塩泉で目を洗って眼の病が治ったと伝わる温泉で、その泉質を絶賛して薬岩という名前を下賜し、その名前が今まで受け継がれて温泉の名前となった。
温泉水の色は紅い。「紅塩泉」という名の通り、天然の塩泉が地下岩盤400メートルで熟成して湧き出ており、地面に湧き出る時は無色透明だが、湧き出て10分ほど経つと紅色に変わる。これは、温泉水に鉄分やミネラルが多く含まれており、空気によって酸化して起こる現象だ。韓国で唯一、金浦薬岩紅塩泉でしか見られない。
疲労回復、血液循環にも効果があり、特に女性の冷え性に優れた効果がある。温泉施設の規模は小さいが、ソウルから行きやすく、観光ホテルも併設して運営中で、個性的な韓国ならではの温泉に行ってみたいマニアならば、ぜひ旅程に入れておきたい。利用料金は大人6千ウォン。

金浦薬岩紅塩泉

金浦薬岩紅塩泉

 

Information

スパプラスとテルメデンがある利川までは、東ソウルバスターミナルや江南高速バスターミナルから市外バスが1時間に4回以上出発する。所要時間は60分。スパプラスまでは利川ターミナルから徒歩5分、テルメデンは利川ターミナル前から無料のシャトルバスが運行されている。華城栗岩温泉と発安食塩温泉までは地下鉄1号線水原駅(エギョン百貨店前)から32-1番、32-2番、 33番バスを利用、「発安農協」で下車してタクシーを利用。タクシーの所要時間は約15〜 20分。金浦薬岩紅塩泉は地下鉄5号線松亭駅から無料シャトルバスが1日4回運行中。

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