私だけの秘密にしたいヒーリング聖地「江原道」 ~1 襄陽郡 ~

2020年06月17日

春の暖かい気温や美しく咲く花を見ながらも自由に外に出かけられなかった時間を過ごし、やっと少しずつ日常が戻ってきた6月。今まで経験したことがなかった感染病に対するストレスから開放されるのはやはり、大自然の光と海、そして空気だといえます。

そんな大自然を一番体感できる場所、江原道(カンウォンド)の中でも特に手付かずの自然と豊富な特産品たちで有名な襄陽(ヤンヤン)、 束草(ソクチョ)、高城(コソン)に1泊2日の週末旅行へといざ出発!そんな旅の第一弾は襄陽からご紹介します。

(取材協力:江原道)

 

江原道代表空港と静かに佇む先年古刹にあえる「襄陽」

ソウルから高速バスで4時間。東に向かってひたすら走ると美しい日本海(東海)が迎える襄陽郡に到着します。現在は人口1万8千人弱という規模ですが、一時期には炭鉱の町として約5万人以上の住民が暮らし繁栄しました。

そんな襄陽郡には江原道所在国際空港である「襄陽国際空港」があります。雪岳山(ソラクサン)と東海(トンヘ)という韓国の代表的な休養地への拠点となる空港であり、江原道の関門といえる場所です。

1階は入国専門、2階は出国専用となっていて、国内線+国際線が同じフロアにあります。規模が小さめな空港なので動線がスムーズですが、小さいながらも売店や免税店も完備。現在はフライカンウォンという航空会社が済州島に1日3便で運航していますが、近い未来には日本の大阪や福岡へのフライトも予定しているそうです。駐車場は無料で利用できるためか、十分なスペースに車がぎっしり止まっています。

また、7月からはソウルの金浦空港からのフライトも準備されているので、休暇中込み合うバスを利用しなくても1時間あまりで手軽に江原道へと避暑が楽しめのがうれしいです。

そんな空港を後に次に訪れたのが美しい海のそばに静かに佇む観音様で有名な「洛山寺(ナクサンサ)」。韓国の人が襄陽という地名を聞けばすぐ思い出すほど有名な寺院であり、観光地としても人気な場所です。ここは4大観音聖地(江華・普門寺、南海・菩提庵、麗水・向日庵)のひとつとして、義湘大師が671年に創建したと伝えられていますが、様々な火災が多くおき、特に2005年にあった江原道の大きな山火事で寺院のほとんどが被害に会いながらも、現在は復元されています。

美しい山の道にそって境内に入り義湘台へと向かいます。ここは義湘大師が洛山寺を創建する際に座禅した場所として1925年に立てられた東屋です。ここから見える海や松の木たちは義湘大師が見た当時と変わらずそのままの風景だったのかと少し感動を感じます。そして、そのまま道沿いに境内を歩いていくと一番高い所に、深く青い海と共に大きな海水観音像が見えてきます。高さ16m、周囲3.3m、人々の苦しみを聞けばその姿を見せて救済すると言われる観音様として多くの人たちがその前で各自の祈りをささげていました。そんな雄大な姿の足元には小さなヒキガエルの石造が見えます。これは青蛙神という三本足のヒキガエルの霊獣で、財運に強いと言われながらその姿に触れると2つの願いを聞いてくれるといわれています。せっかく訪問したので是非なでながらかなってほしい望みを祈っていきましょう。

いくら美しい観光地でも、おいしい料理の前ではその魅力は弱まってしまうもの。江原道の名物料理であり、今の季節にふさわしいマッククス店を地域の方に紹介してもらい訪問しました。スンミョンオク(순면옥)という襄陽国際空港から10分距離にある冷麺、マッククス専門店にはこの日も多くの地元民、観光客でいっぱいです。マッククスとは冷たい蕎麦粉を使った麺料理で、冷麺タイプのムルマッククスと辛いソースを絡めて食べるビビンマッククスの2種類から選べます。日本ではソバといえば歯ごたえがあるものの柔らかい感じがしますが、こちらの麺はハサミでカットして食べる韓国冷麺タイプで噛み切れないほどの弾力と、ソバの香りがミックスされています。せっかくなのでビビンククス(辛め)とムルククス(冷麺タイプ)の2種類を頼みます。ムルククス自体にはもとから凍らせたスープがたっぷりと入っていますが、ビビンククスも冷たいスープが付いてきて、それを好みで入れ、お酢、からし、砂糖を混ぜて楽しみます。普通の冷麺と違って、ソバの香ばしさと甘辛いソース、それに野菜たちが混ぜる「江原道に来たなぁ」と感じさせてくれるソウルフードの完成です。ここに欠かせないのがカムジャジョン(ジャガイモのチヂミ)。純粋にジャガイモを磨って焼くだけなのに、香ばしさが一品のサイドメニューといえます。

お腹がふくれると、次の目的地である束草(ソクチョ)へと向かいます。

IMG_2947

▲江原道の外国からの玄関口、襄陽国際空港

20200606_140146

▲ 江原道の代表料理の一つ、マッククス

20200606_145719                ▲ 4大観音聖地のひとつ、洛山寺の海水観音像

Pocket

関連する記事はこちら

江原道

美しい大自然の中でヒーリング旅行「江原道」

美しい大自然の中でヒーリング旅行 私がリフレッシュされる、ここが江原道   心を休ませ自分自身を顧みる日常とは違った時間を過ごしたい。これが人々が旅行に出かける素朴な動機ではないだろうか。この要求に本当に相応しい土地はここ、江原道(カンウォンド)だ。自然の美しさにかけて…続きを読む

仏国寺

丸ごと楽しむ慶尚北道 ① 〈清道、慶州、浦項〉新羅の古都、柿ワイン、運河クルーズ

韓国の歴史観光のメッカといえば、慶州だ。三国時代の争いの歴史に終止符を打って統一を果たした新羅の都だったため、歴史的遺産が多く残っている。慶州だけではない。その周辺に魅力的なスポットが点在しているのが慶尚北道だ。その中でも慶州市、浦項市、清道郡を訪ねてみた。 文/町野山宏記者 &…続きを読む

IMG_9507

〈2019今年の観光都市〉お茶の香りと潮の香り漂う韓国の隠れた宝石…康津郡

 韓国の南端は海岸が入り組み、美しい海洋観光地として人気だ。統営、南海などは特に有名で、一度は名前を聞いたことがあるかもしれない。それでは康津(カンジン)はどうだろうか。その名前を聞いたことのある人も少ないかもしれない。しかし、2016年に「康津訪問の年」を自ら宣布し、来年201…続きを読む

IMG_2852

[特別インタビュー] 元・外交通商部長官 柳明桓 共通の歴史文化を通じた 観光交流で未来を開こう

共通の歴史文化を通じた 観光交流で未来を開こう 柳明桓元・外交通商部長官 特別インタビュー   韓国の李洪九元首相や福田康夫前総理等とともに、日本と韓国の元老たちによる韓日関係改善のために作られた「韓日賢人会議」のメンバーであり、駐日本大使も歴任した元外交通商部長官(外…続きを読む

扶餘郡守

<インタビュー> 忠清南道 扶餘郡守 李龍雨

百済の都、扶餘郡を 歴史・文化・観光・エコが 調和した観光地に   Interview 忠清南道 扶餘郡守 李龍雨    1500年前の百済の都が世界遺産に登録されることによって、世界の注目を浴びている。忠清南道と全羅北道にまたがる遺跡地区の8ヵ遺跡のうち、4…続きを読む

공주_메인_공산성

公州・扶余・益山を巡る百済歴史紀行

  聖なる名「百済」、ユネスコ世界遺産の地を訪ねて 世界が認めた百済文化の出発点、百済の都「公州」 公州は百済の第2の都である熊津があったところだ。韓半島の北方地域を掌握していた高句麗に漢江流域を奪われ、追われるように降りてきたのだが、雨降って地固まるというごとく、百済…続きを読む

2017cityofyear

2017今年の観光都市

今年最も期待される地方都市の旅、2017今年の観光都市 2017年の韓国観光は 「光州南区・江陵市・高靈郡」へ! 「今年の観光都市」は、韓国政府文化体育観光部が、観光の潜在力が大きい韓国の中小都市3ヵ所を選定、体系的な地方観光産業の育成とマーケティング、そして国内外の観光客に新し…続きを読む

Eワールド桜祭り

カラフルな街・大邱をカラフルに楽しむ、2016大邱の祭り9選

 ここ数年、ソウルや済州に偏っていた観光客の足が少しずつ大邱に向き始めている。「それでは大邱はどんな都市?」という質問に対しては、人によってさまざまな答えが返ってくる。それを一言でいい表すとすれば、大邱市のキャッチフレーズとなっている「カラフル大邱」だ。カラフルな魅力を持った大邱…続きを読む


東海岸圏経済自由区域01
東海岸圏経済自由区域02

  • travel agence