秋を満喫したいなら江原道楊口・東海・ 寧越(2)

2020年11月02日

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朝日で輝く海が来る人を迎えてくれる東海市

山岳地帯を見てから、美しい海を見るために墨湖港(ムコハン)と東海港(トンヘハン)という2つの国際港がある東海市(トンヘ)市へと向かいます。この地域では1960~70年台にイカとスケソウダラが大量に捕れ、小高い山に次々に海が見えるように家を建てながらノゴルダムという村ができました。個人がそれぞれ家を建てたため、道路設置や舗装工事など行われず、人が何とか上れるように細い土の道がそれぞれの家を結びました。捕れた魚を高台で干すために、魚を背負って上へ上へと登っていくため、常に土の道はどろどろで、妻はなくても長靴がないと暮らせないといわれたほどだったそう。

あまりにもたくさん現金が入り、ここで暮らす犬でも1万ウォンをくわえて行き来きしたと言い、万福(マンボク)と呼ばれる犬もいたとか。そんな裕福でたくさんの人たちで賑わった漁業村も、魚の収穫量が減りながら人口も減り、2000年代に入ると老人と風化した家が残ってしまいました。そこで町おこしをしようと企画されたのが壁画による街づくり。釜山の甘川(カンチョン)洞、統営のトンピラン村なども壁画で有名ですが、ここの壁画は談画と呼ばれています。おばあさん(生活能力が高いため、ワンダーばあさんと呼ばれた)たちの苦労が壁画で紹介され、これを見るだけで東海市の生活がわかるようになっているからです。今ではおしゃれなコーヒーショップがたくさんできて、東海市が若い作家たちに長期滞在場所を提供し、美しい自然による活動協力を行っています。海と色とりどりの風景を記念に残すためSNSの名所としても多くの人たちが訪れます。ドラマ「華麗なる遺産」や、イ・ヨンエの映画「春の日は過ぎゆく」もここで撮影されました。海の近くには東海の海でのみ捕れた鮮魚を安く購入できる

墨湖港水産市場があり、市場の一角には捕れたての魚をさばいてくれるおばあさんにお願いして、その場で新鮮な海鮮をおいしく食べることができます。

またおいしい魚にはおいしいお酒もはずせません。韓国を代表する医学書である東医宝鑑にて、様々な中毒の解毒剤として処方されたと記録されているチジャンスという水から作り出される「チジャンスマッコリ」は乳酸菌が普通のマッコリに比べて1.8倍(1800億)も入っている健康的なお酒。地域の特産品であるかぼちゃやトウモロコシなどフュージョンマッコリが人気です。カニと一緒に味わうと、旅の疲れも一度に吹っ飛ぶおいしさです。

 

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東海で取れたスルメ。

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身がタップリ詰まっている!と説明してくれる市場のおばさん。

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