雪岳山で自然を楽しみ、南怡島で韓流を満喫 ‐ 江原道

2014年09月22日

雪岳山で自然を楽しみ、南怡島で韓流を満喫

江原道

 
旅行の目的はそれぞれあるが、その目的を「自然」と「休息」に置くならば、韓国の江原道に勝るところはない。韓国一を誇る名山「雪岳山」を筆頭に、韓流の舞台である南怡島はもちろん、秋の食欲をそそるグルメや伝統美あふれる祭りがあり、韓国最高のネイチャーツアーを期待する人ならば、江原道は最高の選択肢となる。 文/町野山宏記者
 
 韓国最高の自然&リゾート観光の聖地・江原道を訪れる旅行において、はずすことができないのが雪岳山だ。高さ(海抜1709m)においては韓国で3位となるが、韓国では誰もが「韓国一の山」と賞賛を惜しまない江原道自然旅行の代表ブランドだ。
 雪岳山(ソラクサン)は1970年に国立公園に指定され、1982年にユネスコによって生物保全地域に指定された自然の宝庫だ。特に紅葉の頃の美しさは群を抜いており、毎年国内外からの多くの観光客が訪れる。
 雪岳山は、大青峰(テチョンボン)を中心に内陸側の内雪岳と海側の外雪岳とに分かれており、それぞれ違う顔を持った自然観光地だが、大きな滝が多い外雪岳のほうが観光客に人気が高い。楽しみ方も多様で、ケーブルカーを利用して展望台に登ることができる手軽な権金城(クォングムソン)コースから、断崖絶壁に囲まれた岩山でありながらも階段が整備されていて比較的登りやすい蔚山岩(ウルサンバウィ)までの軽登山コース(6km、約4時間)、断崖絶壁と四季折々の美しい自然が楽しめる千仏洞(チョンブルドン)渓谷まで行く本格登山コース(17 km、約9時間)など様々なコースが楽しめるため、山を愛するアウトドアマニアならば旅行のコースに雪岳山をぜひ入れておきたい。
 
雪岳山
 
 江原道旅行において、アウトドアに並ぶ代表的なテーマは韓流だ。ドラマ「冬のソナタ」のロケ地である南怡島(ナミソム)は、2002年にドラマがヒットしてから10年が経った今でも、その人気は衰えるところを知らない。
 南怡島は、北漢江の中にある島で、1960年代の後半から島の所有者によって観光地として開発されていたが、「冬のソナタ」のヒットによって一躍有名になった。ドラマの主人公が座ったベンチやメタセコイヤの並木道など、ドラマの中での印象的なロケ地が島のいたるところに散在しており、人気のフォトスポットになっている。
 ドラマのロケ地だけではない。レストランやおしゃれなカフェ、ギャラリー、キャンプ施設などもある。また、各種展示や文化イベントも常時行われているため、何度訪ねても楽しい場所だ。また自然も豊かで、林や池もたくさんあり、ダチョウやクジャク、リス、キンケイなどの動物が放し飼いにされているため、散歩しながらかわいい動物たちとの出会いもあって楽しい。林の中や川沿いを走るミニ汽車が通り、カップルで乗れるレンタサイクルなどもあるため、さまざまな方法で島の散策が楽しめるのもうれしい。
 春から冬まで一年中、四季折々の姿が楽しめる南怡島だが、やはり紅葉の季節は最高だ。9つの池に色とりどりの落ち葉が積もる姿は、思わず散策の足を止めて立ちすくんでしまうほどの美しさだ。
 
南怡島
 

多彩な秋の祭りが江原道の秋の旅行に魅力を添える

 見所たっぷりの江原道は、秋には多くの祭りが行われ、さらにアクティビティ満載となる。10月9日から12日まで、江原道ならではの文化にちなんだ祭りである「旌善(チョンソン)アリラン祭り」が行われる。韓国には幾つかの地方に独特の民謡「アリラン」があるが、旌善地方にも口伝民謡である旌善アリランがある。旌善アリランは江原道の無形文化財第1号に指定されており、このアリランの継承と発展のために毎年行われているのが「旌善アリラン祭り」だ。祭りでは仮装行列や旌善アリランの公演、旌善アリランの競唄大会、地方方言競演大会など、旌善ならではの地方色豊かなイベントが行われる。
 
旌善アリラン祭り
 
 江原道の名産品はたくさんあるが、その中でも名品ブランドとして認められている横城(フェンソン)韓牛は有名だ。韓国で初めて生産履歴追跡システムを導入して、消費者が韓牛の出生地から加工、販売までの履歴を知ることができるようになっており、最高の肉質の韓牛を安心して食べられるようにしたブランドだ。その横城韓牛を味わえる絶好の機会が横城韓牛祭りだ。今年で10回目を迎えるこの祭りでは、横城韓牛を部位ごとに味わえる試食コーナーや、家族料理体験や横城韓牛テーマ牧場など、家族が一緒に楽しめるイベントが盛りだくさんだ。それと共に伝統国楽の公演やブラック・イーグルのエアショーなども行われ、その他の見所も多い。祝祭期間は、10月1日から5日まで。
 
横城韓牛祭り
 
 江原道の襄陽(ヤンヤン)郡はサケの故郷として有名だ。襄陽の南大川(ナムデチョン)は、サケが生まれ、毎年10月には産卵のために帰ってくる川で、1日平均2千匹のサケが急流をさかのぼって帰ってくる。その襄陽で行われるのが襄陽サケ祭りだ。今年は10月17~19日に行われる。メインイベントはサケつかみどり体験で、その他にもサケの魚拓取り体験やサケの生態見学などが楽しめる。
 

江原道の代表グルメ、タッカルビ&マッククス

 江原道を訪ねたらぜひ食べたいのがタッカルビとマッククスだ。タッカルビは今から50年ほど前、春川(チュンチョン)市の居酒屋のおつまみに始まった。1960年代、韓国戦争が終わったばかりの貧しかった時代、豚カルビのピリ辛のタレを鶏肉に漬け込んで食べたのが始まりで、鶏肉にカルビの味付けをしたということで「タッ(鶏)カルビ」と呼ばれようになったという。
 マッククスは、そば粉で作った麺にトンチミ(水キムチの一種)の汁を入れて食べる麺料理だ。マッククスの「マク」は韓国語で「すぐに」、あるいは「その場で」という意味。「作った麺をすぐ食べる」という意味だ。熱くて辛いタッカルビと冷たいマッククスは絶好の組み合わせなので、食べずに帰ったら後悔することになるだろう。
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