「2018冬季五輪開催の地・平昌、世界的リゾート観光聖地として跳躍」

2016年03月16日

Special Interview

 

「2018冬季五輪開催の地・平昌、
世界的リゾート観光聖地として跳躍」

 

沈在國・平昌郡郡守

 

平昌郡守ソウルから東に90分余り、仁川空港から出発すると、3時間で到着する天恵の観光都市、江原道がある。江原道のいたるところに観光名所があるが、その中でも平昌(ピョンチャン)は来る2018冬季オリンピック開催の地であり、リゾート観光の名所として観光客に最も熱い話題となっているところ。平昌冬季オリンピックの準備に加え、冬季オリンピックを契機に世界的な観光都市として跳躍する平昌の魅力を沈在國・平昌郡守とのインタビューを通じて聞いてみた。
文/李相直記者

 

平昌郡は標高700mの江原道の高地に位置する高原観光休養都市。リゾートやペンションが多数あるリゾート観光の名所であり、夏は涼しい避暑地として、冬には豪雪地帯の利点を生かしたスキーツアーの聖地として愛されているところだ。沈在國・平昌郡守が言う平昌の魅力もその通りだ。

「江原道の平昌は、春、夏、秋、冬という四季を存分に感じることができる場所で、春には山菜が多く、健康的な食事で有名で、夏には涼しい渓谷でラフティングやパラグライダーなどのレジャースポーツと避暑を楽しむことができ、秋には広大なそばの花畑、サルスベリの花畑と五台山のモミの森で秋の気分を満喫することができる。さらに、冬には白い雪景色を背景に、冬のスポーツ、冬の祭りを楽しむことができるなど全てのシーズンが楽しい観光都市」だというのが沈在國・平昌郡守の話だ。

江原道平昌郡の最大のイシューは、やはり2018平昌冬季オリンピックだ。2018平昌冬季オリンピックは3度にわたる挑戦にてついに成し遂げた快挙であるだけに、韓国政府と大会組織委員会と江原道、平昌郡が一体となって着々と準備が進められている。

選手たちが技を競う競技場施設は全部で12ヵ所。新設されたアルペンシア・スライディングセンターなどの6つの競技場は、すでに着工して、最大60%の工程率が見られ、国内外の観光客を1時間以内に平昌に運ぶための重要な基盤施設である原州‐江陵間の高速鉄道工事も現在78%の工程率を示している。

大会インフラに加え、平昌を訪れる観光客のための準備にも心血を注いでいるというのが沈在國・平昌郡守の話だ。

「ホストシティである平昌は、2018平昌冬季オリンピックの成功準備のために組織委員会と江原道との有機的な業務協力と地域レベルで準備する市民意識の改善、都市環境の整備、観光、食事・宿泊、サービス、ボランティアなどを重点として準備しており、冬季オリンピックの成功開催の雰囲気造成に向けたオリンピック広報館の建設と各種広報造形物設置、2018平昌冬季オリンピック大鐘の建設事業も推進している」と強調した。

 

「平昌冬季五輪常設広報館オープン、
ツアーバスなど観光インフラ拡充」

冬季オリンピック-報館平昌冬季オリンピックを盛り上げるための国内外の広報プロモーションにも拍車をかけている。すでに1月に平昌冬季オリンピック常設広報館が、平昌と隣接する江原道の関門といえる江陵市にオープン、運営を始めてている。広報館は、合計5つの空間からなっており、テーマ展示室には、11種目の冬季スポーツ選手の像が各種目の実際のポーズを取っており、リアルに躍動感を感じだけでなく、スキージャンプやボブスレーなど冬季スポーツを仮想体験することができる4D体験館も運営されているのでアトラクション感覚で楽しめ、国内外の観光客に平昌冬季オリンピックの魅力を広報していく予定だ。

世界的なイシューとなる冬季オリンピック開催都市となるだけに、平昌を訪れる外国人観光客の増加も順調である。文化体育観光部傘下の韓国文化観光研究院が発表した統計資料によると、これまで平昌を訪れた外国人観光客の数は、2013年に1万6千人から、2014年には7万人規模へと急増した。特に、2015年にはMERSの拡散があったにもかかわらず、4万5千人の外国人観光客が平昌を訪れ、他の自治体に比べて観光客の減少幅がはるかに低く、平昌の頑丈な観光産業基盤を傍証した。

このような傾向に歩調を合わせて沈在國・平昌郡守は、冬季オリンピックを平昌の世界的な観光都市としての発展の土台としていくと明らかにした。

「私たち平昌は、冬季オリンピックのメイン開催都市として国際大会の成功的な開催を超え、オリンピック後に備えなければならないという考えの元で観光政策を進めている。長期的には、国内・外の観光客が魅力的に感じられるように、最近の観光トレンドに合わせた様々なアクティビティーやアトラクションを開発・育成する一方、短期的には2017年に開通予定の『平昌駅』と『珍富駅』を通じて平昌を訪れる個人観光客のためのツアーバスの運営を確定し、多言語観光案内サービスを強化して2018平昌冬季オリンピックが文化・観光五輪となるように力を入れる予定」だと明らかにした。

 

「冬季五輪を通じて世界的観光都市に
ゲストを最善尽くして迎えます」

数多くの平昌郡の観光テーマの中から沈在國・平昌郡守が推奨する観光地はどこだろうか。沈在國郡守は「平昌を愛する平昌郡民の一人として、平昌の隅々まで愛情が行かないところがないので、挙げるのは難しい」と笑顔で答えに難色を示した後、「代わりに、昨年韓国観光公社が発表した『韓国で最も行ってみたい旅行先』としてランクされた平昌の観光スポットを外国人観光客の方にお勧めしたい」と答えた。

大-嶺牧場 「まず最初にお勧めしたいところは平昌のブランドである『HAPPY700』を五感で感じることができる『大関嶺牧場』だ。人が生活するのに最も快適な高さである海抜平均700mに位置する平昌は、美しい大関嶺丘陵地帯に広がる観光型牧場が集まっており、その中でのんびりと草を食む羊たちの姿は、まるで童話の中の一場面を思わせることから、ある人は平昌を『アジアのアルプス』と絶賛している」と答えた。

韓国的な感性の旅行を求める人たちには、韓国の国民的小説である「そばの花咲く頃」(李孝石作)の背景となった「孝石(ヒョソク)文化村」を、またヒーリングを求める旅行者には仏教寺院「月精寺(ウォルチョンサ)」をそれぞれ推薦した。

「孝石文化村は、毎年9月の町全体がそばの花に覆われるたいへん美しい旅行先です。村は伝統的な市場として有名な『蓬坪市』が開催される場所で、平昌の郷土料理であるそばとそばせんべいが人気」だとし、「月精寺は韓国5大寺院の一つである月精寺八角九層石塔、五台山史庫などの国宝級の宝物がすぐ目の前で見られるだけでなく、一柱門から月精寺の入口に至る1㎞余りのモミの木の林は、一度は歩いてみる価値のある魅力的なスポット」だと強調した。

インタビューの最後に平昌を訪れてほしいという要請も忘れなかった。

「平昌は年平均2.5mの降雪量を記録する、冬のレジャースポーツを楽しむには最適の場所であり、特1、2級観光ホテルやリゾートコンドミニアムがある場所です。この場を借りて、平昌を訪問してくださる多くの外国人観光客の方に熱い歓迎と感謝の言葉を平昌郡民に代わってお伝えします。2018平昌冬季オリンピックの開催を控え、皆さんが平昌を訪問されるのに不便がないように、私たち平昌はゲストを迎える準備に全力を尽くします。新しい韓国の魅力を体験したいコリアトラベル読者の皆様、ぜひ平昌にお越しください」

Information

ソウル東ソウルターミナルから平昌市外バスターミナルまで1日10本の高速バスが運行中である。所要時間は約2時間40分。ソウルの他にも江原道の関門である江陵市外バスターミナルと寧越、旌善、春川などの江原道内の市外バスターミナルから多数のバスが運行中。

| http://tour.pc.go.kr

平昌冬季五輪のメインステージプレミアムリゾート
「アルペンシア」

1年中楽しめる総合リゾート地であるアルペンシアリゾートは、江原道平昌にある大自然と調和した韓国最高・最大の高級リゾートだ。江原道の主要観光スポットに隣接しているのはもちろん、海抜700mに位置し江原道が誇る美しい自然風景に加えて、特別な休息を送りたい旅行者にぴったりなところだ。

付帯施設もマンモス級だ。冬季オリンピック基準の巨大スキーリゾートでは、江原道の天然パウダースノーを楽しむことができ、韓国最大規模のウォーターパークである「オーシャン700」では、四季折々、様々なウォーターアトラクションやスパコースも満喫することができる。ゴルフコースも27ホール規模のトゥルンCCと18ホールのパブリックコースであるアルペンシア700GCの2ヵ所もあることから、ゴルファーたちもうれしい。

ホテルも多様なニーズに合わせて選択することができる。その中でも特1級の5つ星ホテル「インターコンチネンタルアルペンシア」が人気だ。238室規模で、国内初のリゾート団地内の5つ星ホテルとして有名になった。ホテル内にアルペンシアリゾートを眺めながらバーベキューができる美しいテラスを備えたイタリアンレストランと、最高級のサウナとスパ、フィットネスなどのウェルネスプログラムを通して、様々なセラピーと健康管理プログラムが十分に体験できる。

同様の特1級5つ星ホテル「ホリデイインリゾートアルペンシア平昌」も魅力的だ。ホテルとスパコンセプトで構成された総214室規模で、スパ棟ではアルペンシアでのみ経験できる特別なスパサービスを楽しむことができる。

家族と一緒に訪れるコンドミニアムスタイルの「ホリデイ・イン&スイーツアルペンシア平昌」を選択してみてもいい。総419室規模で歩行者専用通りや広場に沿って造成された低層の建物(5〜7階)は、大関嶺の美しい自然と調和し、童話に登場する絵のような雰囲気を満喫することができる。

| www.alpensiaresort.co.kr

アルペンシア

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