今までにないワンランク上の韓国旅行楽しさは基本、癒される慶尚南道アンチエイジングの旅

2020年02月14日

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一杯のお茶が心と体を健康にさせ、韓方が素材となり美から健康まで任せられる冬の旅行先がある。これ以上ないほど韓国らしい観光スポットと、なかなか味わえない食たちまで来る人を待っていて「バラエティー」という修飾語が本当にふさわしい。韓国旅行はある程度行った経験がある人でも、まだあまり聞きなれない場所なので、新鮮さまで加えられる。目的地は、韓国南部圏の慶尚南道(キョンサンナムド)だ。智異山(チリサン)の麓に暮らす母娘が丹精込めて育てたハーブ茶が格別なティーセラピーが待っていて、韓方薬を素材とした、韓国でなければ出会えない手作り化粧品を手に入れ、韓国第一のパワースポットであり、伝統韓方診療に加え、パワーまで充電できるユニークなコースだから欲が出ないのが不思議なほどだ。最も韓国的な情緒を体験し、心と体が癒される経験ができるので、他の人とは一味違う、それとともにワンランク上の韓国旅行の感動を求める人なら慶尚南道はこれ以上ない冬の韓国旅行の答えになる。

文/李相直記者 写真/石麟哲

 

慶尚南道は韓半島の最南端に位置する。下部にはコバルトブルーの南海(ナムヘ)が、上部には名山の智異山が、東方面には韓国第2の都市であり、関門である釜山と向き合った、合計8市と10郡が慶尚南道という名前で存在している。

海と山を網羅する巨大な大地には見どころがあふれる。南海と面した統営(トンヨン)を中心とする南部圏は絶景の海の風景をプレゼントし、北西部圏に視線を移すと、名山智異山の気運とともに、韓国伝統の韓方体験と、ユネスコ世界遺産の威容まで感じることができ、韓国内では既に観光地として名高い場所だ。

そんな慶尚南道の別の修飾語は、「ウェルネスの聖地」だといえる。 「抗老化」または「アンチエイジング」と呼ばれる健康をテーマにした観光名所がたくさんあるため付けられた別名だが、慶尚南道でも内陸圏にある山清(サンチョン)、 咸陽(ハミャン)、 居昌(コチャン)、陜川(ハプチョン)が特に有名だ。

ウェルネスの聖地、慶尚南道内陸圏に行く道も難しくない。韓国第2の都市であり、慶尚南道の玄関口である金海国際空港には日本の主要都市から定期便が随時就航していて、空港から車で約1時間30分で、慶尚南道内陸圏に訪問が可能なので、行きずらいのではないかと不安がる必要はない。

 

智異山のふもとで名人薬草茶と出会う 「智異山・ 晴崗院」

健康を探す旅のため、慶尚南道でもウェルネス観光の中心格といえる山清郡へと向かう。山清郡は韓国の名山であり、霊山である智異山が位置するところだ。

山清郡は韓国の伝統的な韓方の故郷とも呼ばれる。ドラマで製作された「ホジュン~宮廷医官への道」の主人公である韓方医学者の許浚(ホジュン)が、山清の名医である柳義泰(ユ・ウィテ)から医術を学んだ歴史の舞台であり、智異山の裾に沿って、1000種以上の薬草が自生する韓方医学と薬草の故郷としてもとても有名な場所だ。

特に、2013年にはユネスコ世界記録遺産に登載された韓方医学書である「東医宝鑑」の出版400周年を記念して山清世界の伝統医薬エキスポが開催されただけに、韓方をテーマにしたウェルネス観光において山清はまさに中心部に値するところだ。

こんな山清の智異山の裾に薬草茶の名人が共にするプレミアム・ティーセラピーの空間である「智異山晴崗院(チリサンチョンガンウォン)」が位置する。

山清郡矢川面智異山大通キルに沿ってくねくねと奥深く入っていくと智異山の天王峰が見える山裾近くに「智異山晴崗院」という看板をつけた家が目に入ってくる。

智異山晴崗院は韓国薬草茶名人第1号のユン・ギョンスン代表が2013年にオープンさせた空間で、その理由がかなりドラマチックだ。

「もともとはハーブとは無関係な生活を送っていました。結婚して子供を産み穏やかな日々を送っていたある日病気が見つかりました。病院では病名も分からず、治療も容易ではなく、これが最後だという思いからで山に入り薬草を探しました。家族の中に韓方医もいて、韓方医学の知識を受け、数年間薬草を研究しながら、その薬草を飲んで心身が癒され、奇跡のように健康を回復することができたんです。そのときです、私に健康を取り戻してくれたこの薬草でお茶を作って、より多くの人々に健康とヒーリングを伝えたいと思ったのは。そしてオープンしたのが、ここ智異山晴崗院です」

ユン代表は淡々と話しを始めたが、人生の最後を準備しながら、10年にもかけてハーブだけを見ながら苦労してきたこれまでの過程を語りつつ、ときどき涙ぐむ姿も見られた。

智異山晴崗院の内部に入ると、薬草茶の名家らしく数多くの茶壺が視線を集める。瓶ごとに様々な薬草茶が丁寧に詰められているが、これらは全て、ユン代表が智異山の裾にて直接育て、採取したものばかりだ。

薬草も山清の智異山で育ったものだけにこだわりを持っているというのがユン代表の言葉だ。最も清涼な場所であり、薬効を見ても智異山の薬草が最も良いことから、そのこだわりは固く原則を守っているという。

訪問者のためのメニューとしては、デトックス・ティーセラピーが提供される。楽しむ過程は簡単だ。茶室でユン代表が問診で体質を把握し、体験者に最適な薬草茶を提供する方式だ。薬草茶の種類が30種近くにも及ぶ中、体験者の性別、年齢、性格、体質に応じて幅広い処方が可能なところも薬草茶名人が運営するスペースだから特別となる。

薬草茶の効力を実感することができる、楽しい検査も加えられる。オーラ(AURA)測定器と呼ばれる装置がそれで、人の氣をイメージ化して表示してくれる韓方診断装置だ。検査は問診後1回測定し、処方された薬草茶を飲んだ後再び測定することで、薬草茶を通じて自分の体がどのように変化したのかが視覚化される。参考に衰弱したオーラは赤色で、明るく強いオーラは青に近づきながら表現される。

ティーセラピー後には韓方を基礎とする温熱治療コースが続く。熱を発散する専用温熱治療器で十分な休息を取ることができるため、零下に落ちた冬の痛寒い風の威容を忘れさせてくれる冬に最適な嬉しい体験コースといわざるを得ない。

デトックス・ティーセラピープログラムは、100%事前予約制で1〜3人程度の少人数でのみサービスが行われる。直接、薬草茶を作る過程を含め半日程度の日程で行われ、料金は処方薬草茶の種類に応じて異なるが、一人約2万円台で楽しむことができる。

名人が完成させた、様々な薬草茶を直接購入することができる点も魅力だ。ユン代表が最も自信を持ってお勧めする薬草茶はクコ茶だ。

「クコ茶は肝臓と腎臓を保護し、目の疲れを取り除いてくれます。疲労に最も役立ち腰痛にもお勧めです。智異山晴崗院で作るクコ茶は九回乾燥させ、九回蒸して作る九蒸九曝の過程を経て、4ヶ月の間、真心を込めて私が直接完成させます。すべての作業はを手作業で行うため時間がかかるしかありませんが、最高の薬草茶をお届けしたい思いから常に最善を尽くしている」というのがユン・ギョンスン代表の言葉だ。

現在は智異山晴崗院はティーセラピースペースとしての役割のみを行っているが、来年からは本格的なヒーリングセンターへと成長する予定だ。智異山晴崗院の本館の後ろにデトックスティーセラピープログラムのための新規設備を建設する予定で、滞在型デトックスプログラムのための宿泊施設と智異山の薬草で作った健康的な食事を提供するレストランも近いうちにオープンする予定だ。

智異山晴崗院を訪れたいなら美しい「智異山のお嬢さん」にも会ってほしい。智異山のお嬢さんとは、ユン・ギョンスン代表の娘さんであり、智異山晴崗院の広報室長を担っているイ・ユミン室長だ。韓国の名門、梨花女子大を卒業したイ・ユミン室長は、有名外資系企業の職場を拒否し母であるユン代表と共に、智異山の薬草茶を広く知らせるために、ここ山清で実務中だ。

「ソウル生活にだけ慣れていて、突然智異山の裾にある山清に来て、最初は住み慣れない部分から辛い部分も多かったものの、母が作る薬草茶に向けた情熱を見てその後に続きたいと心を決めました。後継者になろうという考えからではなく、山の中で一人、薬草茶に没頭する母を横からサポートすることが私の役割だという思いから、気がついたらすでに智異山の裾から薬草を採取し、薬草を乾燥していました(笑)。私が日本語はあまり上手くありませんが、英語は話せます。韓国の薬草茶の魅力を多く紹介していく予定なので、慶尚南道旅行なら「智異山晴崗院」もぜひ訪れていただきたいですね」と広報室長らしいメントも付け加えた。

イ・ユミン室長は智異山晴崗院での日常と薬草茶の情報を盛り込んだブログ(https://blog.naver.com/chungangwon)も運営する。今年の冬、慶尚南道を訪れ温かい癒しに出会ってみたい人なら、事前にチェックしておきたい。

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体験で出会う韓方心身し「東医宝鑑韓医院」

山清でウェルネステーマを楽しむなら山清世界の伝統医薬エキスポの舞台となった「東医宝鑑村」も欠かせない。東医宝鑑村は韓方を五感で体験できるこれ以上に無いほどのスポットで、万博が終わってからレクリエーションと癒しのスポットに変身した韓方テーマパークだ。

東医宝鑑村内には万博テーマ館と韓方医学博物館をはじめとする多数の施設が位置しており、見どころが盛りだくさんだ。特に韓方医学博物館は、ユネスコ世界遺産に登録された医学書、東医宝鑑の数々を体験できる貴重なコースだ。

東医宝鑑村上部にある韓方気体験場も魅力的だ。その名の通り、パワースポットとなる亀鑑石(クィカムソク)と石鏡(ソッギョン)の規模は名物となっている。重量が127tに達する巨大岩であり、亀鑑石に手や体の一部を当てて気を受けることができ、多くの人々が並んで待つほどだ。ちなみに、亀鑑石の気を受けて願いを成し遂げたり、昇進した有名人が多く、出世を祈ってここを訪れる企業や政治家が少なくないというのが、現場のガイドの説明だ。

韓方の故郷、東医宝鑑村を訪れたからには、韓方体験は欠かせない。東医宝鑑村中央にある万博テーマ館の向かい側に「東医宝鑑医院」が位置するが、山清を訪れた国内外の観光客対象の韓方体験が常時準備されている。

体験メニューは王灸体験と拱辰丹作り体験の2つのコースが用意される。王灸体験は、健康を加え、疲労を回復させるメニューだ。安眠を助けてくれる薬草が含まれた木の枕に仰向けになり、おなかの上に温かい熱をのせることで、病気を治療する韓方療法である灸施術を受ける。

日本のお灸とは違い、暖めた陶器をお腹の上に乗せるタイプで、苦痛になるほど熱くなく、暖めることから腹部周辺の血液循環が円滑になり、腸や消化系が弱い人にぴったりだ。王灸体験の時間は約40分程度。冬の激しい風で冷えきった体を王灸が暖めてくれるので、冬ならば100%誰もが我知らず深い睡眠の世界へと向かうという。

効果はすぐ実感できるほどだ。頭がすっきりとし、1時間にもならない短い時間にも関わらず、一晩快適な眠りをとったかのように体が大変軽くなり、旅行の疲れを癒すにもぴったりだ。

元気回復の名薬として知られる拱辰丹(コンジンダン)作り体験も人気だ。拱辰丹は鹿茸(鹿の角)、麝香(じゃこう)、 山茱萸(サンシュユ)などを挽いてこねて作る丸薬で、韓方では最高の補薬であり、強壮剤といわれる薬剤のことだ。

体験は、実際の拱辰丹を作る過程をそのまま体験する。ただ主材料の一つである、高価な麝香の代わりに、同様の効果がある沈香(凝固された沈香木の樹液)を利用する部分が異なる。ちなみに麝香はジャコウジカの生殖器付近にある分泌腺部位であり、この部分をよく乾かして粉にし、使用する最高級の韓方薬剤だ。

テーブルに座ると、拱辰丹の主材料を混ぜあわされた材料が出てくる。これを三等分して、両手を使って丸く丸める。子供の頃、粘土遊びや土だんごを作るのと同じように、丸く固めながら丁寧に祈祷をする思いが何より重要だ。

次のステップは金箔を被せる作業だ。皿の上に金箔を準備しその上に丸く作った拱辰丹を乗せ、指で優しく転がしながら金箔を被せればよい。この金箔は単なる装飾ではない。金箔は拱辰丹特有の香りと効力を守ってくれるだけに、全体にしっかりと被せるのがコツだ。

合計で3つの拱辰丹が完成すると、一つはその場ですぐに服用する。残りの2つは、別の包装容器とプレゼント用の化粧ケースが出されるので、きれいに包装して、大切な人のプレゼントとして使えばよい。化粧ケースの内にはレターセットも入っているので、健康を願うメッセージまで入れることができ、一石二鳥だ。

観光客対象の体験プログラムを作ったのは東医宝鑑医院のキム・ジョングォン院長のアイデアだ。

「韓方と言えば、医療ジャンルなだけに少し怖く感じ、外国人にとってはよく分からないテーマです。韓方の効果と魅力をどのようにすれば、簡単でなおかつ楽しく伝えることができるか悩びましたが、カジュアルな印象の観光コースのように作ればどうかと思い、老若男女誰もが楽しむことができる体験型医療観光メニューとして王灸と拱辰丹作り体験を常設化して運営し始めした」というのがキム・ジョングォン院長の説明だ。

キム・ジョングォン院長は、元々ソウル明洞にて、有名な医院の院長を担当してきた人物だ。日本人観光客も、彼がいるソウル明洞の医院にたくさん訪れ、大型病院を抜いて韓方分野の外国人観光客誘致実績1位のタイトルという名声まで得た。そんな彼が、なぜこんな山の奥にある山清の東医宝鑑村内に医院を開いたのだろうか?

「複雑で俗世にまみれソウル明洞で心身の治癒を提供する韓方を顧客に行うということに多くの矛盾を感じたことが最も大きかったと言えます。私の心は穏やかではないのに、私を訪れてくれるお客様に対して快適さを提供できるのかを悩みました。そんな中、精神的な力となっていた父が他界しながら、心の動揺が起きました。全てを投げ出してしまいたくなり、医院もその時整理しました。そんな大変な時期を過ごし、韓国政府文化体育観光部が設けた外国人観光客対象医院体験プログラムに韓方医として奉仕活動に出かけ、現場で外国人観光客と疎通しながら、もう一度やってみようという考えを持つことができました。そして、本当に運命のように山清東医宝鑑村を見かけた時に一目惚れし、ここで、韓方医学を再起動しようと心に決めました。その誓いがすでに5年前のことです」と回想する。

今ではそのうわさが広がり、交通条件がそれほど良くない山清の山奥に位置しているにも関わらず、近くの地元住民はもちろん、遠くソウルや釜山からわざわざここ東医宝鑑医院を訪れる顧客も少なくないという。

東医宝鑑医院の体験プログラム費用は王灸体験が1万5千ウォン、拱辰丹作り体験が3万ウォン。2つをセットにして楽しめば5千ウォンが割引される。常設運営されているため、予約なしでも利用可能だが、韓国人観光客にも人気が多いので電話(+82-55-972-9799)で体験前日まで予約することをお勧めする。

体験のほか、キム・ジョングォン院長との1:1の診療を通じて気力補完用の韓方薬の処方や、鍼などの本格韓方治療も可能なので、韓方の故郷、山清で最も山清らしいウェルネスを求める人なら後悔のない選択になりそうだ。

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自然化粧品りハーブのりにも酔う、「ハヌルホス」&「ミンドゥレウール」

慶尚南道の最も北の端に位置する居昌(コチャン)郡。昔から秀麗な自然を誇り、国の名勝として知られる捜勝台(ススンデ)もあるため、毎年全国から観光客が訪れる場所だ。楽しむだけ風景ではない。山清郡に劣らず、健康となれるウェルネススポットがいっぱいなので、見知らぬ名前だからと訪問しないほうが損だ。

最初のスポットは、大邱広域市を拠点に既に日本人観光客にはおなじみの「ハヌルホス」(https://www.sky-lake.co.kr)だ。大邱にショップがあるので、大邱の名所として知っている人も多いが、天然ハーブ化粧品メーカーのハヌルホスの本社は他でもない慶尚南道の居昌郡に位置する。

国の名勝、捜勝台を通り10分ほどでハヌルホスの本社がある。よく作られた公園を前にするハヌルホス本社は生産工場とショールーム、体験空間からなる複合施設。ハヌルホスブランドを愛用する人であれば、ぜひ訪れたい聖地だ。

ハヌルホスのブランドが作られた理由が興味深い。ハヌルホスのソ・ミジャ代表は平凡な主婦だった。ある日、青天の霹靂のように癌と診断され、知人から民間療法である韓方レシピを聞くことになる。韓方レシピ通り作った水を飲むうちに化学療法の副作用が少なくなり、そのおかげで抗がん治療は成功しながら、癌を治癒することになる。

驚きはこれだけではなかった。その水を肌に塗ると、顔がつるつるになるのを見て不思議に思ったソ・ミジャ代表はこの時から韓方製造法による自然化粧品の研究に入り、2002年にハヌルホスというブランドを作り、韓方化粧品を発表した。

ソ・ミジャ代表を健康に導き、ハヌルホス化粧品の主材料として使用されている韓方製法の水の正体は何だったのか?

「すごいものじゃないんです(笑)、18種類の韓方薬を煎じながら発生する水蒸気を別に集めた韓方蒸留液が私の母を守ってくれた神秘の水でした。もともと韓方製法にあった方式でしたが、知人の小さなアドバイスが母も生かし、ハヌルホスというブランドを誕生させる大きなきっかけとなったのです。このハヌルホスという名前も空中に浮かぶ蒸留水を詩的に表現したネーミングです」と、ソ・ミジャ代表の娘であり、ハヌルホスの一員として開発に努力するジョン・アルム室長の説明だ。

ジョン・アルム室長の説明を聞きながら、本社1階の体験工房へと足を移す。最大50人まで収容することができる超大型スペースには、体験のためのテーブルとハヌルホスの人気製品のショールームまで兼ねている。

体験の種類は、天然ハーブ石鹸、韓方シャンプー、天然マスクパック作りの3つのメニューが用意される。最も人気のある体験は、天然のマスクパック作りだ。

秤の上にセットされた大きなビーカーに、すべてのハヌルホス製品のベースとなる韓方抽出液を注ぎ、やはり韓方由来成分の材料を添加して、マスクパックのエッセンス成分を作っていく。電子秤を下に置き、スクリーンを通じて他国語で準備されたガイドに沿って定められた容量を計りながら作業するので、思ったより難しくない。

韓方抽出液の試飲(?)も可能だ。韓方薬を72時間煎じ、90日間熟成して作られた抽出液は、食べても無害なことはもちろん、体に良い薬になるそうなので試飲しなければ、かえって損だ。

完成したエッセンスは、別途容器に入れて、ハヌルホスのブランドステッカーを貼れば完成。パックの素材は、水分が吸収されると大きくなる圧縮生地が別途に提供されるので、生地にエッセンスを浸すだけで、天然パックも完成することができる。マスクパックではなく、エッセンス自体で使用しても素晴らしい。

体験料はメニュー当り1万ウォン前後で、ひとつの体験ごとに約30分〜40分程度かかる。特に体験者はハヌルホス全製品を10%割引で購入できるので、ハヌルホス製品を購入したい人なら見逃せない誘惑となる。

ハヌルホス本社から車で5分の距離には、ハーブティセラピー&ハーブ体験空間である「ミンドゥレウール」も来る人たちを迎えてくれる。ハーブ農場の横に、美しいロッジ風ティーカフェが位置しており、直接育てた薬草茶を出してくれる。

室内は女子心を刺激するファンタジーそのものだ。ティーカフェの天井にはドライハーブとドライフラワーが程よく飾られ、壁や棚のあちこちには、ユニークなアクセサリーの小物や無数のハーブ関連用品で満たされていて、グリム童話の世界の一場面を演出しているので、どこを撮影しても作品となる。

やっぱりハーブティが主力だ。ゲストのその日の気分や好みに合ったハーブティーを好青年であるキム・テヒ店長が直接推薦くれるが、堅苦しいティーセラピーのスペースではなく、町中にあるカフェのような空間なので、カジュアルで自由に楽しむことができる点がここ、ミンドゥレウールならではの魅力だ。

ティーカフェのほか、体験工房やハーブ農場も別途入場料なしで常時運営される。体験は、天然香料、天然石鹸、ハーブの鉢植え、押し花作りなどの体験が事前予約制(+82-55-942-5006)で行われるので、ハヌルホスとともに楽しむのに最適だ。

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日本首相感嘆山寺風景味、陜川・海印寺

山清を経て居昌から時計が回る方向に走ると、千年古刹であり、ユネスコ世界遺産に登録された「八万大蔵経」が迎えてくれる陜川(パプチョン)が出てくる。

名所はやはり、世界に誇る海印寺と八万大蔵経だ。海印寺の修飾語は華やかだ。曹渓宗の第12教区本社であり、義湘大師の華厳10社の一つだ。また、八万大蔵経板を奉安している法宝寺院であり、曹渓宗の総合道場にもなっている。

広々とした一柱門を過ぎ、鳳凰門、3番目に高い階段を上がれば出てくる解脱門まで上がると、そこから初めて海印寺の伽藍が一目で見渡せる。

ユネスコ世界遺産に登録された八万大蔵経が保管される蔵経板殿が、本堂格である大寂光殿の後ろに位置する。大蔵経は仏教の経典を刻んだ木版のことだ。16年にかけて、合計8万以上の経典の木版を完成させ、八万大蔵経と呼ばれる。簡単に言えば仏教の教えを集大成した原稿の原本ファイルのことだ。

これまで数多くの外国からの侵略や日本統治時代、そして韓国戦争という激動の時代を過ごしながらも変わらず800年近い時間の間、海印寺がその場所を守ってきたことは、宝物以上の価値を持つ遺産だといえる。残念ながら海印寺で直接対面できるのは、八万大蔵経が保管された蔵経板殿の外観だけだ。窓枠の間に見え隠れする黒い大蔵経板だが、偉大な遺産と向き合うことができのため、その感動は格別なものとなる。

山寺の冬の風景に陜川の海印寺の旅を終えるにはまだ早い。海印寺を出て約600mを登ると海印寺バスターミナルがあるが、その一帯には20カ所もの食堂が軒を連ねており、さっぱりしながらもボリュームたっぷり山菜定食を味わうことができるので、これを見逃す手はない。

たくさんある食堂の中でも、三一(サムイル)食堂は日本の小渕恵三元首相との格別の縁が話題となったところだ。

今から20年前の1999年3月、韓国を訪れた小渕恵三元首相は、陜川の海印寺を訪れた。海印寺は文禄・慶長の役と、日本統治時代当時に日本に抵抗した場所だったことから、日本の首相の立場としては、訪問が決して容易ではないところだった。

それでも小渕元首相は、周りの冷たい視線にも関わらず海印寺を訪問し、八万大蔵経を直接見て賞賛した。小渕元首相は自ら、「明るく目を開けば、すべてのものを見通すことができる」という意味である「求明不見暗」という揮毫を残し、当時の日韓関係が協調関係に進む決定的な契機を設けた。

そんな小渕元首相を感心させたのが、ここ海印寺の昼食で訪れた食事の味だったという。

日本の首相が訪問するため、海印寺としても格別な礼遇を準備した。質素な精進料理ではなく、海印寺の近くで最も料理がおいしいことで知られる有名な食堂の主人に山菜定食を依頼し、最良の材料と真心でもてなすことを注文したのだ。

その注文を受けた人が、今でも海印寺の近くで40年以上商売を続けている三一食堂(+82-55-932-7254)の女将であるヒョン・ウォンジャさんだ。

「3月は、少しずつ春の山菜が出てくる時期なので、最も良い山菜とともに秋に収穫しておいた松茸を入れた吸い物を準備し、お料理に出しました。海印寺内の正修堂が昼食会の会場だったので、この食堂で数日前から材料を準備し、当日の午前中に料理を作り、全てを持ち込み大きなテーブル一杯に料理を準備しましたが、小渕元首相がマツタケの吸い物の味を見て「とてもおいしい」と最後の一滴まで残さず召し上がったという話を聞いて、感謝の気持ちに加え、たくさんの思いがわきました。日本とこれまでいろいろな歴史がありましたが、首相の韓国訪問で複数の感情がほぐれる、そんな大切な場面に、私も少しだけでもご一緒できたということがとてもうれしかった」とヒョン・ウォンジャさんは20年前の当時を思い出した。

小渕元首相が感心したという三一食堂の定食を味を見ないわけには行かない。メニューの名前は「天然マツタケ吸い物定食」だ。当時は「小渕定食」という別名でも呼ばれたらしいが、ナムルや漬物など、25個ものおかずにタチウオの焼き物、ツルニンジンの焼き物、キノコの炒め物の3つの料理、そしてご飯と吸い物まで加わり、30個にもわたる品々がレストランのテーブルをいっぱいにするので、その風景に言葉を失うほどだ。

松茸がいっぱい入った松茸の吸い物がやっぱり感動的だ。薄くスライスされた松茸がたっぷり入っていて、一口食べる瞬間、松茸のほのかな香りが口いっぱいに広がり、食べ物が体を癒すという言葉に納得してしまう。

ボリュームたっぷりで天然ものの松茸定食は1名あたり17000ウォン。季節ごとに収穫する山菜によっておかずが変わると言いながら、「花の咲く春ごろ、日本の人たちと是非まだお越しください」というヒョン・ウォンジャさんの言葉が今も耳に残る。

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山参エキスポがかれる祝典地、ワイン体験もしてみよう

慶尚南道ウェルネスツアーの最後は咸陽(ハミャン)郡だ。韓国で両班(ヤンバン)の故郷を指す時、いつも「左は安東、右は咸陽」というタイトルがつくほど、咸陽も安東に劣らない両班の故郷として有名な場所だ。特に朝鮮性理学の大家である一蠹・鄭汝昌氏の故郷であり、500年以上をはるかに超える歴史を誇る介坪(ケピョン)村が咸陽郡にあり、最も韓国的な観光スポットとして、国内外の観光客の視線が集められる。

見どころは伝統をテーマにしたものが多いが、ジャンルをウェルネスに設定するとすれば、名産品の山参とワインを上げずにはいられない。

咸陽は慶尚南道でも高い山が多いことで有名なところ。そのため自然と薬草と山参の産地として国内でも有名だ。

特に咸陽の山参は智異山と徳裕山の裾のゲルマニウム土壌で育つため薬効が優れ、昔から万能薬として呼ばれてきた不老長寿の名薬として知られる薬草だ。高麗人参のように畑で栽培せず、山の中に種を撒き、自然環境のまま育てられるので、別名山養蔘と呼ばれるが、高麗人参よりもはるかに効果が優れ、健康のために求める人たちが多い。

咸陽の名物である山参をテーマにした超大型イベントも今年開かれる。「2020咸陽山参抗老化エキスポ」というタイトルの国際博覧会で、上林公園と大鳳山咸陽山参休養ヤンバレーの一帯で2020年9月25日から10月25日までの1カ月間、盛大に繰り広げられる。

イベントの開催までは、まだしばらく時間があるものの、エキスポのテーマである山参の歴史と抗老化効果を五感で体験できる山参主題館が上林公園内に早目にオープンするので、ぜひ訪れたい。

山参主題館では、展示や体験のための様々な空間が造成されている。咸陽の山参の歴史を紹介する「咸陽山参館」をはじめ、抗老化産業館、咸陽のスポットを仮想体験できるVR体験館などが午前9時から午後6時まで常時無料公開中だ。

テーマ映像館の映像が特に見物といえる。山参にまつわる説話をアニメーションにしてプロジェクションマッピング技法で特殊スクリーンに投影されており、話に沿って歩くだけで韓国人にとって山参がどんな存在なのかがわかるので、かなり楽しい。

咸陽で健康的なウェルネス体験とグルメを同時に楽しみたいなら咸陽市内から車で15分の距離にある体験型ワイナリー「ハミアン・ワインバレー(http://www.sanmuru.com)」を注目しよう。

智異山の海抜500mの中腹に位置するハミアン・ワインバレーはエキゾチックな風景が演出されたヨーロッパ風の建物とワインの洞窟、ワイン熟成室、レストラン、体験工房がひとつに集まったワイン複合体験施設だ。

ワインの材料もユニークだ。一般的なブドウではなく、咸陽の名物であり、米国タイムズ紙選定10大スーパーフードとしても上げられた山葡萄(wild grape)で作られており、味はもちろん、アントシアニンがいっぱい含まれているのでアンチエイジングや疲労回復にも最適だ。

見学コースは自由見学方法で熟成室‐ワイン洞窟‐ワインカフェの順に見て回り、最後のワインカフェでは、山葡萄ワインのハミアンの試飲に加え、咸陽特産の黒豚で作ったとんかつ定食(1万2千ウォン)も楽しむことができる。

体験としては、ワイン足湯体験と山葡萄天然石鹸作りがおすすめのコース。ワイン足湯体験は贅沢にも、山葡萄のワインに足を浸すという特別な体験ができる。足の血液循環に効果が良いことはもちろんのこと、待ち時間なしで、現場ですぐに楽しむことができるのもうれしい。体験料金は1人5千ウォン。

山葡萄の粉を入れて保湿効果と角質に良い天然石鹸作りもまた格別だ。天然石鹸の材料を溶かした後、山葡萄の粉と油を添加し、希望する型に入れ込んで冷やすことで完成。自分だけのオリジナルの天然石鹸を手に入れることができる。体験料金は1個6千ウォン。

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伝統美に美食&ショッピングまでウェルネス観光拠点「晋州」

慶尚南道を旅行するなら、晋州(チンジュ)市を旅行日程に入れておくことをお勧めしたい。晋州市は慶尚南道西部圏の中心都市であり、山清、咸陽、居昌、陜川という慶尚南道内陸地域の4つの都市の旅の拠点として良い条件を備えているからだ。

慶尚南道内陸の4つの都市までの市外バスも随時運行しており、多少、公共交通機関が不便な山清、 咸陽、居昌、陜川を旅行する際に拠点として活用すると便利だ。

観光スポットや宿泊施設などのインフラも素晴らしい。晋州城を筆頭に、秀麗な風景の南江(ナムガン)、様々なグルメが並ぶ晋州流灯中央市場などがあり、晋州城近くの旧都心はもちろん、新都心である革新都市内の新築ホテルも多数オープンし、昼には慶尚南道西部内陸圏の旅行を楽しみ、夜には晋州のアフターツアーを楽しむことで理想的な旅を完成することができる。

晋州でホテルをとるならば、晋州城の夜景をアフターツアーコースの中に必ず入れたい。晋州城は韓国観光公社が主管する「韓国観光100選」に8年連続で選定されたスポットで、晋州市を東西に横切る南江沿いに建てられた平山城。1592年文禄の役の当時、3800人余りの少ない軍力で、2万人もの日本軍と対峙した3大激戦地として知られている。

観光スポットは、晋州城の夜景だ。総1・7kmにも及び城に沿ってライトアップが続き、美しい南江にライトアップされた晋州城が反映して、極上の夜景を演出する。特に晋州城の象徴であり、韓国の3大楼閣の一つにあげられる矗石楼(チョッソンヌ)は南江の崖に立つ壮大な晋州城の景色を完成させるので、ここを見なければ必ず後悔するほど。

ちなみに冬のシーズンを迎え、晋州城イルミネーションイベントが夜10時まで続く。午後6時以降は、限られたエリアとはいえ晋州城の内部が無料で開放(昼間は入場券が必要)され、南江流灯祭りの主人公といえる燈籠まで来る人たちを迎えてくれるので、美しい晋州城の夜景とイルミネーションを同時に楽しみたい人なら少し無理をしても見る価値があるといえる。

伝統的な市場である晋州流灯中央市場(通称:中央市場)も晋州市のアフターツアーの必須コースだ。晋州市の台所といわれる中央市場は、農産物や海産物、乳製品、そして伝統的な市場の最大の楽しみである屋台や食堂がたくさんあるので楽しく、中央市場を抜けて晋州大通に沿って歩くと、ブランド品やファッション、アクセサリー、雑貨などをゆったりとショッピングできるラグジュアリーショッピングスポット、ギャラリア百貨店もあるので、好みに応じてショッピングスタイルを選択することもできる。

晋州市でおいしい店を探すヒントを提供しよう。韓国政府の中小ベンチャー企業部が、全国の有名な老舗を対象に、味と歴史から信頼できる店であることを認証する「百年店」プロジェクトを進めているが、晋州市にも多数の老舗が百年店として認めらているので、食堂の中から百年店のロゴを確認することで、伝統的な食堂を探すことができる。

晋州の百年屋の中でもオススメする店舗は、中央市場内に位置する河東家(ハドンチプ)と晋州城近くの中央家(チュンアンチプ)の二つ。河東家は晋州の伝統的な料理の河豚スープの専門店だ。鍋にもやしと一緒に大きくカットされた河豚がたっぷり入っているものだが、一般的なクッパとは異なり、食べ方がユニークだ。海苔の粉がいっぱい入れられたどんぶりが出されるが、これに河豚スープの中にあるもやしとご飯の半分、そしてコチュジャンを入れてビビンバ式にまず楽しむ。ビビンバを食べ終わったら、スープに入った河豚の身を骨からほぐし取り、スープの中に残りのご飯を入れてクッパ風に食べる。こうすると単一メニューからビビンバ、河豚の風味、クッパという3つのスタイルを味わうことできるわけだ。価格は河豚スープ1万ウォン。中央市場内で朝7時から営業なのでホテルの朝食の代わりに食べることをお勧めしたい。

晋州城近くにある東城洞にある中央家は、メウンタンが美味しい。毎朝煮出してとる秘法のスープに、新鮮なカレイ1匹を丸ごと入れた簡潔なメニューだ。身がタップリ付いたカレイの歯ごたえのある食感とスープの色とは違って辛くなく冷たいスープの味は、ご飯や焼酎一杯をどんどん進める。価格は8千ウォン。午前11時から夜9時まで営業。また、日本とは違った風味が楽しめるおでん定食(7千ウォン)や、熟成させたヒラメの刺身を使った寿司(9千ウォン)も珍味といえるので、ぜひ試してみたいメニューだ。

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 <Information>

慶尚南道西部圏の4つの都市への旅は、晋州を拠点にするのが最も便利だ。晋州までは、金海国際空港に隣接する釜山西部バスターミナルから晋州市外バスターミナルまで市外バスが随時運行中だ。所要時間は約90分。ソウルからは、高速バスを利用して約3時間30分ほどかかる。晋州から山清、陜川、咸陽、居昌へ頻繁に市外バスが運行しているが、主な観光地への2次交通がやや不便なため、晋州からレンタカーやチャータータクシーを利用することをお勧めする。|取材協力:韓国観光公社慶南支社

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