2023大百済典が開催される歴史遺産の都市、公州市&扶余郡

2023年06月13日

 

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日本と深い縁を持つ昔の古代王国がある、名前は「百済」だ。高句麗・新羅、百済の3王国が営んだ三国時代の中で、最も美しく、輝かしい文化を誇った王国だ。
見どころも満載だ。ユネスコ世界遺産に「百済歴史遺跡地区」という名前で、2都市にわたって合計6ヶ所が世界遺産に登録されており、公州と扶余でなければ味わえない食べ物まで来る人を待ちわびる。またこれだけではない。9月23日から17日間、百済の歴史を満喫できるメガイベント「2023大百済典」が開催される。祭りの一歩前に公州市と扶余郡の魅力を探ってみた。

 

[公州]公山城 百済を代表する王・武寧王、日本産こうやまきの木棺に眠る

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国立公州博物館内の武寧王と王妃の木棺レプリカ
百済の歴史は漢城(現在のソウル)から始まった。高句麗と新羅とともに三国時代の力のバランスを保って栄えたが、軍事力を強化した高句麗(現在の北朝鮮)の侵略により、現在の公州(コンジュ)市である熊津(ウンジン)へと退去し王道を築いた。475年から538年まで熊津で力を育てた百済は、再び泗沘(サビ)*現在の扶余(プヨ)郡に遷都するが、百済の王都があったところであるため、今日公州市と扶余郡に百済の遺産が散在している理由がここにある。
高句麗に敗れた後、百済の再建を夢見た熊津は武寧王(501年~523年)の即位とともに急速に安定していった。
公山城もその一つだ。海抜110mの公山の頂上に位置した山城で、周囲は2,450mにもなる。戦争に敗れた危機感を克服するために王城の守備を強化する目的で作られ、高い石垣の城門を抜けると広々とした平地が登場し、その周囲を錦江が流れており天恵の要塞らしい威容を誇る。百済の歴史を吟味しながら歩くのに最適だ。公山城のすぐ前には武寧王の巨大な銅像が回転ロータリーを守っており、もう一つの見どころとなる。

熊津で百済第2幕を開いた武寧王の跡も公州市に残されているが、武寧王と王妃が眠る武寧王陵が、公州旅行のハイライトといえる。

武寧王陵は1971年、王陵とされている場所の排水路工事中に偶然発見された。韓国のほとんどの王陵や貴族の墳墓が盗掘されたのとは異なり、武寧王陵は盗掘なしに完璧な状態で発見され、韓国考古学界の大発見と称されるほどだ。
王陵の内部はレンガをアーチ型に積み上げた石室構造になっている。実際の王陵は保存のため閉鎖されているが、完璧に再現された展示石室が用意され、実際に王が千年以上眠っていた空間を実感できるように体験できる。

武寧王陵から出土した副葬品のほとんどは国立公州博物館に収蔵されている。 このうち100点余りが常設展示されており、武寧王を探そうとする人なら訪れる価値は十分ある。

最大の見どころは武寧王と王妃が眠っていた木棺だ。木棺の材料は日本で自生するこうやまきだが、武寧王が日本の加唐島(佐賀県唐津市)で生まれたという記録からも類推できるように、日本との深い縁を説明するキーワードとなる。

 

[扶余]衝撃的な美しさ、百済金銅大香炉、百済美に感嘆
武寧王が逝去した後、王となった聖王は扶余で第3幕を準備する。力を育てた新羅に対抗するため、現在の熊津では難しいと判断し、臣下の反対を押し切って538年(聖王16年)泗沘へと再び遷都する。
歴史がすでに物語っているように、泗沘は扶余の敗亡と共にした場所だ。灰となった敗者の歴史が残ったところだからだろうか。扶余郡は百済歴史の遺跡が彫刻と痕跡が多い。

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定林寺址五重石塔

扶余郡の真ん中に位置する定林寺址もその一つだ。泗沘時代当時、百済の建築技術と仏教美術が集大成された巨大な仏教寺院があったところだが、今は寺跡だけが残っている。寺跡の真ん中に五重石塔が、それでもここが定林寺があったところであることを説明するだけだ。
石塔は当時の百済の優れた石造技術を説明するかのように美しい。数多くの戦争を経ても千年余りを堅固に守った威容と完璧な対称型で完成した美的要素が、完全に燃えて空き地となった定林寺址の風景と重なり美しさと悲しみを共存させる。

当時、定林寺の威容は定林寺址内に位置する定林寺址博物館で確認できる。史料がないため、想像を加えて定林寺の姿を再現したジオラマと定林寺跡から出土した遺物を展示したインフィニティルームがあり、残念な気持ちを和らげることができる。

扶蘇山城も同じように、場所だけが残っている遺跡だ。扶余市内を横切る白馬江が流れる扶蘇山一帯は、かつて泗沘の王宮があった場所と推測されるところだ。王宮であることを示す遺物や遺跡が多いが、確定する証拠としては十分ではなく、依然としてミステリーとして残っている。

 

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国立扶余博物館に展示中の百済金銅大香炉
扶余の百済遺産を目で確認したい人が満足できる場所がある。それは国立扶余博物館だ。扶余から出土した百済遺物が所蔵され、常設展示を通じて見ることができ、扶余歴史旅行のハイライトとして遜色がない。

主人公は百済金銅大香炉だ。1993年12月12日、扶余·陵山里に観光客のための駐車場工事をしていたところ、偶然発見された世紀の発見と称えられる百済を代表する遺物だ。1500年を地中にいながらも腐食なく完璧な状態に復元された理由は、かつて井戸の中に隠されていたため、水と土が泥を作って完璧な真空状態にしてくれたからだという。

ちなみに当時、駐車場工事を管轄していた扶余郡の担当公務員が工事前の遺物調査のために何度も工事を遅延させ調査を繰り返したという。通常、1回の遺物調査後に遺物が発見されなければ工事を進めるのが一般的だが、この時は何も出てこなかったにもかかわらず幽霊に取り憑かれたように遺物調査を繰り返したという。 結局、駐車場としてコンクリートで固められるはずだった場所から、百済の歴史と美しさを代表する遺物が出土したので「運命」という言葉以外には説明できない。
百済金銅大香炉の美しさは衝撃的で洗練されていた。照度を精一杯下げた暗い展示館の真ん中で金銅大香炉が間接照明を受けて光を放ち、一気に百済の世界観へと人々を誘う。沈黙の中の小さな感嘆詞が一言。百済金銅大香炉と遭遇した人々の惜しみない賛辞だ。

大香炉は高さが61.8cmと大きく4つの部分から構成されているが、龍の形の香炉台、蓮の花が刻まれた香炉の本体、三神山がそびえ立つ香炉の蓋、蓋の上には鳳凰の装飾だ。胴体には杖を持った神仙や楽器を演奏する人もいる。特に当時、韓半島ではいなかったワニも残されているが、当時インドなど中央アジアと仏教で交流した百済の威勢を説明しているので面白く感じる。

 

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百済王宮を再現した百済文化団地
百済文化団地も見どころだ。伝説の泗沘城をはじめ、百済の寺院である陵寺など、当時の百済王宮を再現した施設だ。正確な史料が残っていないため復元とは言えないが、百済と交流が深かった日本の主要地域の仏教建築などを参考に復元水準に完成させたため威容が格別で、韓国の主要時代劇ドラマや映画などのロケ地として愛用されているため、ロケ地ツアーとして楽しめるので是非覚えておきたい。

公州栗で作ったデザート&マッコリ、扶余は蓮の葉ご飯が格別
公州と扶余の旅行で「味」の魅力も外せない。公州は韓国を代表する栗の産地で、市内のあちこちに栗を素材にしたデザートが多彩に並ぶ。公山城前のカフェ&ベーカリー栗村では、栗が1個そのまま入った栗パイが名物だ。柔らかく焼き上げたパイや、栗ペーストと牛乳を加えた栗ラッテをセットで楽しむと最高だ。
公州名物の栗マッコリもある。伝統的なマッコリ醸造法に栗を添えて香ばしい栗の風味たっぷりの栗マッコリを楽しむことができるが、いくつかのメーカーの中でサゴク醸造所の栗マッコリが一番人気だ。
隣接する扶余では扶余の象徴である蓮の葉でご飯を包んで蒸した蓮の葉ご飯が名物だ。蓮の葉を剥がすと、中からおにぎりの形で握られたもち米や雑穀、豆などがたっぷりご飯が顔を出し、ほのかな蓮の葉の香りが染み込んで味はもちろん、健康まで保つことができる。

<旅行情報>
公州市まではKTX公州駅で下車し、市内までタクシーで約20分ほど。ソウル高速バスターミナルから出発する高速バスを利用すれば直通で2時間で訪れることができる。扶余郡へはソウル南部ターミナルから直通高速バスが随時運行中で、所要時間は2時間30分。KTX公州駅の利用も可能で、駅からタクシーで約30分ほどで扶余に移動できる。
メガイベントである2023大百済典は9月23日から10月9日まで、公州市と扶余郡一帯で共同開催される、水上マルチメディアショーとパレード、百済関連体験行事などが豊富に開催される予定だ。

https://www.baekje.org/jpn

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