「2022平昌平和フォーラム」盛会裏に終わる
2022平昌平和フォーラム閉会時イメージ(江原道提供)
2018平昌冬季五輪の平和遺産を継承するため開催された「2022平昌平和フォーラム」が3日間の大長征を終え24日に閉幕した。
「平和、今ここに!( Peace, Here and Now!)」というスローガンと、「終戦宣言とその向こう (The Declaration to End the Korean War and Beyond)」というテーマの下に、新型コロナウイルス感染症(コロナ19)のパンデミックの中、韓半島、北東アジア、世界の平和イシューとテーマを包括的に扱いながら、経済、スポーツ、DMZ平和地帯、国連の持続可能発展目標(SDGs)、平和公共外交の5つの核心テーマを中心として、韓半島と世界平和のための実践案を導き出した。
2月22日に行われたフォーラムの開幕式には、朴炳錫(パク·ビョンソク)韓国国会議長をはじめ、ジム·ロジャース·ロジャーホールディングス代表、孫赫相(ソン·ヒョクサン)KOICA理事長、崔文洵(チェ·ムンスン)江原道知事らが出席した。
朴炳錫国会議長は祝辞で「4年前に平昌から開いた韓半島の春は短かった。持続可能な韓半島の春を開くためには南北と北米の相互信頼はもちろん、米国と中国の真の平和意志が必要だ」とし、「2024年江原青少年冬季五輪が韓半島平和の火種をよみがえらせるきっかけになることを願う」と強調した。
また、ジム·ロジャース ロジャースホールディングス会長は「終戦宣言とその向こう」というテーマで基調演説を行い、「南と北は統一自体よりもまずは38度線を開くことが重要だ」とし、「そうなれば莫大な規模の国防費支出を減らすことができ、結果的に韓半島に莫大な変化をもたらすことができる」と主張した。
続いて「私が最も好きな国である韓国は38度線が開かれればより興味深い国になり、韓半島は繁栄があふれる場所になるだろう」と強調した。
また、2008年に平壌(ピョンヤン)公演で感動的な演奏をおこなったニューヨーク·フィルハーモニーの4重奏が祝賀公演を行ない、平和の意味と感動を伝えた。
2019年から今年で4回目となる平昌平和フォーラムは5つの議題と特別テーマを合わせた全体セッションと特別テーマセッション、パートナーセッションなど計33のセッションプログラムが行われ、アート·リンスリー米インター江原協力ネットワーク議長など国内外約190人の著名な人物らが、パネルや講演者を務めた。
特にスポーツセッションと特別テーマセッションでは、2024江原冬季青少年オリンピック大会が南北及び世界平和増進に貢献する平和オリンピックとして行われるように、実現策についても議論された。
この他にも未来平和世代である青少年たちの平和への活動と参加を促すための「平昌ユースピースチャレンジ」と青年委員会の運営など様々な付帯イベントも開かれ、南北江原道間の協力と交流を公共·外交的次元で促進し、これを通じて韓半島の平和に貢献するために「世界インター江原協力ネットワーク(GIG)」の発足式も開催された。
一方、フォーラムの閉会式では「22平昌平和フォーラム宣言文」を採択し、全世界に向けた「行動する平和」への意志を表した。 宣言文には南北観光と文化交流を通じた韓半島平和基盤の構築など、5つの核心テーマに沿った実践できる約束を盛り込んだ。
フォーラムの参加者たちは2泊3日間の日程を終えながら、コロナパンデミックの中でも平和に対する議論は止められない、継続されなければならないということで意見が一致した。 そして相手に対する恐怖感の助長と軍事的な敵対行為を止め、対話と協力を通じた理解増進とともに実現する平和を支持した。特に、平和、韓半島の非核化と平和体制の構築に向け、国際社会の関心と努力を促していくことで一致した。
崔文洵江原道知事は「「2022平昌平和フォーラムから南北間の平和に対する共感帯を拡散させてほしい」と述べ、「さらに、このフォーラムが世界平和のプラットフォームとして位置づけられ、オリンピックがまいた平和の種から人類の平和と繁栄の実が結ばれることを望む」と語った。
この平昌平和フォーラムは来年以降も継続して実施される予定だ。 http://ppf.or.kr/
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