襄陽・清州・仁川拠点格安航空会社3社誕生、「地方観光の活力に期待」
韓国政府国土交通部が昨年11月に新規航空免許を申請した5つの事業者に対する免許諮問会議の結果、フライ江原(襄陽空港)、エアロケイ航空(清州空港)、エアプレミア(仁川空港)にそれぞれ3月5日付で国際航空運送事業免許を発行した。
今回、国土交通部からの航空輸送免許の新規発行によって、江原道・襄陽と忠清北道・清州、仁川広域市を拠点とする新規航空会社3社が誕生し、地方空港活性化及び地方観光の拡大への期待が高まる見通しだ。
まず、フライ江原は2022年までに航空機9台を導入し、襄陽空港を基盤として中国、日本、フィリピンなど25路線就航を目指す。また、就航初年度の今年の9万人を皮切りに、来年110万人、2021年168万人、2022年204万人の輸送客を目標に事業を展開する予定だ。
清州空港を拠点とするエアロケイは、中国、日本、台湾、ベトナムの4ヵ国11路線の運航を準備中だ。このため、2022年までに180席規模のA320機6台を購入する計画であり、今後3年間で140万人の乗客誘致を目指し、清州空港と忠清圏一帯の観光活性化を図る予定だ。公式就航は今年の年末頃か来年初めになされる。
仁川を拠点とするエアプレミアは、中・長距離国際路線を目指して事業を展開する。2020年9月頃の初就航を目指し、ベトナムのハノイとホーチミン、日本の大阪と成田、香港などに就航して、翌年から米国とカナダなどに路線を拡大する予定だ。特にエアプレミアは、中・長距離国際路線に差別化した戦略で、エコノミー席の座席間の距離は約89㎝を提供するフルキャリア以上のプレミアムサービスに集中する計画だ。このため、ボーイングのB787‐9(ドリームライナー)機種を2022年までに7台、2024年までに10台を導入すると付け加えた。
新規の3ヵ航空会社の発足により、2020年以降、日本人観光客の韓国地方観光旅行の選択肢もより一層豊富になる見通しだ。首都圏と隣接した清州空港は、仁川空港と金浦空港の代替空港として、首都圏と忠清圏域の旅行の玄関口としての高い競争力を持っており、平昌冬季オリンピック開催都市である江原道の襄陽空港も、江原道の関門に位置するだけに、日本人観光客の江原道旅行がさらに容易になる見通しだ。
今回の3つの地方拠点の新規航空会社の免許発行によって、その空港が位置する自治体では外国人観光客の誘致拡大への期待も高まっている。特に、訪韓外国人観光客の主力市場である日本と中国での新規航空会社の定期便が集中就航しているだけに、襄陽空港が位置する江原道と清州空港が位置する忠清北道は、新規就航に合わせて、日本と中国市場での集中プロモーションとインバウンド商品強化などを企画する方針だ。
文/李相直記者
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