忠清南道、百済歴史テーマで日本からの観光客4万人誘致に総力

2017年03月09日

百済テーマプロモーション 忠清南道が今年、日本人観光客4万人誘致を目標に百済歴史の旅コースと、ホームステイコースを開発し、修学旅行団体や個人観光客の誘致を推進する。これは2015年に百済歴史遺跡地区がユネスコ世界遺産に登録されてから百済時代の歴史遺跡が集中している公州・扶余と天安、牙山、泰安地域を中心に日本人観光客が増加する中、より積極的に百済歴史テーマプロモーションを進行することにしたもの。具体的には、従来の百済歴史遺跡地区中心部の広報マーケティングからさらに一歩進んだ百済歴史ツアーコースを開発し、日本の修学旅行団体の誘致に集中していく計画だ。

忠清南道は日本の中高学校の歴史検定教科書に百済歴史の記載が多いことに着目し、今年度に歴史教科書ツアー商品を2〜3種類開発、販売する方針だ。これに向けて来月3月末までに忠清南道の歴史文化研究院に基礎資料調査を依頼して資料調査を実施する一方、開発されたツアーは、道・市・郡の共同誘致団である「百済夜(ペクチェヤ)!」を通じて日本に伝えられる。

特に共同誘致団は修学旅行の誘致だけでなく、日本のシルバー世代たちが過去、学生時代に公州・扶余地域に修学旅行で行った思い出を刺激し、再訪問を希望するように広報していく計画だ。

これと共に、日本個人旅行客誘致のために、パッケージと個人観光が混合した旅行商品を開発する一方、参加者たちから好評な「ホームステイ観光」を活性化させるため、3月までに日本人多文化家庭や外国人観光客のホームステイを希望する家庭20ヵ所を選抜して、別途広報物に記入して配布するという方針だ。この他にも道は、9〜10月に日本で開かれる「ツーリズムエキスポジャパン2017」に参加し、道内の隠れた観光地と韓国人の「情」を広報する予定だ。

これに伴い、韓国観光公社と協力して、地元メディアに百済関連観光商品を知らせ、日本国内韓国語学校で韓国語を学ぶ30〜40代の日本女性を対象に、現地広報マーケティングを行っていく予定だ。

道の関係者は、「今回準備する百済歴史教科書ツアーは、過去の思い出の場所を訪れたい日本のシルバー世代と共に、その子供・孫たちも地域を訪ねてくれるきっかけになるだろう」とし、「今年の修学旅行団誘致活動を15の市・郡と共に推進し、日本観光客誘致の相乗効果を作り出していく予定」だと語った。

文/李相直記者

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