多彩に海を満喫! 慶尚南道 巨済、統営、南海の旅

2018年12月17日

外島ボタニア

韓国ドラマを観ていると、「ここはどこなんだろう?」と気になることが多い。そんな数々のロケ地を訪ねるのも旅行の楽しみの一つだ。今回は韓国の南部、釜山から近い海沿いの三都市を巡り、ドラマの人気ロケ地とその周辺のみどころを訪ねた。慶尚南道の巨済市、統営市、南海郡という、韓国人の誰もが行きたがる観光地とその魅力を満喫した。
文/町野山宏記者、写真/石麟哲記者

 

島全体が美しい庭園に「外島ボタニア」

韓国の南の玄関口である釜山の金海空港。釜山の旅行も楽しいが、もう少し足を伸ばしてみてはいかがだろうか。釜山から巨済(コジェ)までは、加徳島を通って巨済に渡る巨加大橋があるため、釜山市内から1時間半ほどで到着する。海の上を通る橋からの眺めもすばらしく、海洋観光地に足を踏み入れる期待度を高めてくれるだろう。

巨済で最も人気の観光地といえば「外島(ウェド/http://www.oedobotania.com)」。ドラマ「冬のソナタ」の最終回のロケ地として有名になり、その後も何篇ものドラマのロケ地となっている。最近ではドラマ「病院船」で再び人気が高まった。

外島へは巨済の小さな港から遊覧船に乗って訪ねるようになっている。遊覧船が港を出発して間もなく外島が見えてくるが、外島を遠巻きにして遊覧船は「海金剛(ヘクムガン)」に向かう。秀麗な山として知られる金剛山を思わせることでその名がついている海金剛は面積が223㎡の小さな島で、遊覧船はこの島の周りを回る。波が打ち付ける岩肌は、口をあんぐりと開けて見つめてしまうほど秀麗だ。岩の間に「十字洞窟」という洞窟があったり、「獅子岩」や「帆掛け舟岩」などと名づけれた離れ島があり、自然の造形もさることながら、それを見て名づけた人たちの想像力も楽しい。岩の上には120種を越える植物が生えているが、波が高い時は15mにまで上がるほど激しく打ち付ける部分は、数十mの高さまで草一本生えていないという。荒々しいそのままの自然の姿を見せているわけだ。それでも貝などを獲りにきた漁船が岩のすぐ近くまで寄っているのを見ると、この地域に住む人たちの力強さを感じざるを得ない。

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海金剛を一回りすると、いよいよ外島へ向かう。自然の姿そのままの海金剛とは違い、外島は徹底して人の手が入っている芸術の島だ。外島に船が到着してから1時間半後に同じ船に乗って帰るまで島を自由に観覧する。

外島は島全体が美しい庭園だ。比喩ではなく、本当に庭園なのだ。この島は、イ・チャンホさん、チェ・ホスクさんという事業家夫婦が1973年に島ごと買い取って開墾し、1995年に海上植物公園としてオープン。今では「外島ボタニア」の名で観光客を呼んでいる。この島にある石一つひとつ、植木一つひとつ、建物一つひとつに魂を込め、流す音楽まで気を遣いながら、20年の歳月をかけてつくりあげたもの。船着場で降りたその瞬間から、別世界に来たようだ。

島の起伏に沿って道が迷路のように伸びており、庭園の一つひとつ、道の一つひとつがそれぞれの美しさを持っていて絵になる。また一つの庭園がさまざまな角度から見られるように造られており、行く所々で新しい驚きが得られる。ヨーロッパの庭園のように木の形を整えたり、ギリシャ彫刻を思わせる彫刻が飾られていたりと異国的な雰囲気が感じられ、植えられている木々も南国を思わせる。見たことのないような植物も植えられており、新しい発見の連続だ。

メインの観覧ルートが決まっていて、迷うことなく船着場に帰ってくることができるが、随所に分かれ道があり、そこにも隠された名所があるため、全部回ってみることをお勧めしたい。またところどころにカフェが設けられており、すばらしい海の絶景を眺めながらお茶をすることができるため、1時間半の滞在時間が短く感じるほどだ。

外島への遊覧船の乗り場から海岸線に沿って車で走ること30分。「風の丘」と名づけられた丘がある。「イブの花園」や「回転木馬」など、数多くのドラマのロケ地となった場所だ。道路から散策路を歩いて「風の丘」を目指す。木々の間から見える澄んだ海は青く光っている。椿の林を抜けると、目の前に巨大な風車が見えてくる。風車は風の丘が人気の観光地になってから造られたオブジェだが、強い海風が吹く丘にこれほど似合うオブジェはないだろう。

そして、風車から緩やかな坂を降りたところに風の丘がある。湾の内側に向かって突き出した丘から眺める海は、穏やかでどこまでも青い。丘の上にも、風車に至る坂の途中にもベンチが置かれており、そこに座って愛する人と海を眺めていたら時間が経つのを忘れてしまうだろう。

巨済にはこのほか、小每勿島など、海と島の絶景を満喫できるスポットが多い。一日来たらまた訪ねたくなる名所だといえる。

ロープウェイに乗って「東洋のナポリ」を堪能

巨済からもう少し足を伸ばして隣の統営(トンヨン)を訪れる。

「東洋のナポリ」という別名で知られる統営は、やはり海の絶景が見もので、標高458mの弥勒山(ミルクサン)から眺める景色が最高だ。統営は半島と、その南の弥勒島と周辺の小島からなっているが、弥勒島の中心にそびえる弥勒山は統営観光では外せない名所。弥勒山のふもとから頂上付近までロープウェイ(http://cablecar.ttdc.kr/Kor/)で上れる。

8人乗りのゴンドラに乗って出発する。まもなく弥勒島と陸地との間の海が見え、港の様子がよく見える。その時まではその景色は「ああ、港がよく見えるな」と感じるくらいだった。ところが、やがて高度が上がってくるにつれて、周りの山の向こうに海が見え始めると、高まる興奮を抑えられなくなってきた。高い山に登って周りを眺めるように、周りの島々が幾重にも重なる峰のようだ。この絶景のすばらしさは、話で聞いたり写真を見ただけでは決して分からないものだと実感する。その感動は歓声を上げずにはいられないものだった。

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ロープウェイの終点に到着すると、その上にある展望台からは、弥勒山にさえぎられて見えなかった外海まで見える。静かな内陸の海の上に無数の島が浮かび、島と島の間を船が行きかっている。目の前に広がるすばらしいパノラマに、シャッターの音が止むことはない。統営に誰もが行きたがる理由が分かるようだ。

それでもロープウェイの終点は頂上ではなく、頂上は10分ほどさらに歩いて登った所にあった。木製の階段を登っていくが、少したいへんでも上ることをぜひおすすめしたい。頂上からは360度すべて海が見渡せる。たくさんの漁船が停泊するにぎやかな港の方向、その反対に広がる水平線、島が連なる方向、どの方向を見ても絶景だ。雲の間からは光の筋がいくつも差して水面を照らしている。毎日ここで解説している解説士の話によると、毎日天気によってまったく違った表情を見せるため、毎日カメラを持って上っているという。

弥勒島の魅力はロープウェイだけではない。統営の伝統工芸では螺鈿細工が有名だが、螺鈿細工の体験ができる「統営伝統工芸館」がある。10人以上の団体で予約すると、螺鈿細工のネックレスや手鏡などを作る体験ができる。体験できなくても螺鈿細工の工芸品の展示販売も行っているため、行ってみる価値はある。

工芸だけなく、統営は、音楽や文学、美術など様々な分野で多くの芸術家を輩出した芸術の街だ。その中で今回訪れたのが、統営出身の画家の全爀林(チョン・ヒョンニム)氏の作品などを展示する「全爀林美術館」だ。

美術館のある路地に入ると、かわいらしい模様の入った白いタイルに覆われた家が目に入る。これが全爀林美術館。全爀林画伯の作品と、画伯の息子であるチョン・ヨングン館長の作品をモチーフにしてつくったタイルだという。

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美術館には、独特の配色で描かれた全画伯の作品が展示されている。幾何学的な形でありながら、鳥や動物など具象的なモチーフを描いた作品。油絵でありながら、東洋的な雰囲気を感じさせるのは、その配色が韓国伝統の五方色を使っているためだろうか。

美術館の1階は全画伯の作品の展示、2階は画伯の遺品などの展示、3階は館長の作品の展示スペースとなっている。展示室だけでなく、3階に上がる外の階段や踊り場にも作品で飾られており、美術館全体が一つの芸術作品のようだ。全画伯の独特の世界でありながら、統営の町に溶け込んでいるように見える。それは全画伯が暮らしてきた統営の自然から影響を受けているからではないだろうか。

館長夫人に、このような画風になったのはいつ頃なのかとうかがうと、80年代からなのだという。全画伯の作品集を見せていただいたが、絵画だけではなく、画伯が日本で学んで焼いたという色あざやかな陶磁器も見られ、その作品の多様さが興味深い。美術館にも陶磁器だけでなく、韓国で水を汲むために使うひょうたんに独特の模様を描いた作品などが見られた。

全爀林美術館の隣には、この地域の作家たちの作品を集めたブックカフェがあったり、この近くの並木道に全部画伯の作品が飾られていたりするため、周辺を散策してみるのもよいだろう。

統営の歴史を語る「統制営」を巡る

弥勒島に向かい合う港の周辺にも見るべきところは多い。まずは統営の地名の由来となった「統制営(トンジェヨン)」を訪ねた。

統制営の正式な名称は「三道水軍統制営」。朝鮮時代、全羅道と忠清道、慶尚道の三道の水軍を指揮する本部だった場所だ。文禄・慶長の役の時に第1代水軍統制使に任命された李舜臣(イ・スンシン)将軍が閑山島に統制営を設置したが、その後の1604年に現在の場所に移され、1895年に廃止されるまでの290年間、日本からの侵入に備えていた機関だ。廃止されてからは学校や裁判所などが建てられることで多くの建物が解体され、残るものは統制営の中心である「洗兵館」のみとなってしまった。それを、朝鮮時代の古地図を参照しながらかつての建物を少しずつ復元している。

見所の中心は洗兵館(セビョングァン)。入り口から階段を登って二つの門をくぐると目の前に巨大な殿閣が姿を現す。正面9間、すなわち柱が正面に10本、全部合わせると50本の柱が立っている。現存する朝鮮時代の建物のうちで最大級だという。正面に掲げられた扁額(建物の名称が描かれた額)の大きさも相当なもので、文字の大きさが2mに達するという。

洗兵館は統制使が使っていたのかと思ったが、ここは王のための空間なのだという。もちろん、王がここまで訪ねてくることはないが、王の権威を示して謀反などが起きないようにするためのものだという。王のための空間であることは、色とりどりに彩色された丹青からも分かる。それも、他には見られない精巧な模様であることに驚く。天井の両側には仙女が飛ぶ姿が描かれ、複雑に組まれた梁には一つひとつ違う花が描かれているなど、いくら見ていても飽きない。洗兵館を見るためだけにここを訪れ、一時間ほど天井を眺めていく人もいるという。国宝305号に指定されている訳が分かる気がした。

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洗兵館に向かって左側にはいくつかの工房が復元されている。朝鮮時代の水軍は政府からの経済的な支援が多く受けられなかったため、必要な工芸品をここで作らなければならなかったが、それは工芸品の発展を生むことになった。統営で最高の螺鈿工芸が生まれたのはそのような歴史的な背景があると解説士は語った。

解説士は、「ここはぜひ見てほしい」と洗兵館の裏の高台に私たちを案内した。洗兵館の正面に海が見渡せ、その向こうに弥勒島が見える。両側には東砲楼と西砲楼があった高台と殿閣が見える。統営に城郭があった当時はこの二つの機関が東西を守っていたという。なるほど、壁画村として有名になった「トンピランマウル」というのは、統制営の東側にある東砲楼があった場所というわけだ。こうして見ると、統制営があった統営の街の構造がよく分かってくる。

話が出たところで紹介しておくと、「東の崖」を意味する名前を持つ「トンピランマウル」は、小さな家が重なるように建てられている、いわゆる「タルトンネ(貧民街)」で、数多くの壁画が描かれることで人気の観光地となった。路地ごとにかわいらしい壁画があり、写真を撮りに訪れる人が多い。壁画は2年に一度の周期で代表的なものを残して新しいものに描き替えているという。

統制営の下に広がる町「江口岸(カングアン)」は、昔の情緒が残る港町で、水産市場や食堂街などが活気に満ちている。統営の名物グルメもここで味わえる。ご飯だけを巻いた海苔巻きを、辛く炒めたイカなどと一緒に食べる忠武キムパプや、蜜をかけたあんドーナツの「クルパン」などが有名だ。港に面した道にずらりと店が並んでおり、「おいしいですよ」、「味見していってください」と声をかける。「クルパン」などは、味はどこも同じではないかと思うが、解説士の話では店ごとに味が違うという。味見をしてみて気に入った店で買ってみてはいかが?

よく知られているグルメとしてはその二つだが、忘れていけないのは海産物。おいしい旬の海産物が驚くほどの安さで食べられるのが魅力だ。店によって種類や価格設定は少しずつ違うが、2万ウォン以内でお腹いっぱい食べられる。今回取材で入った店「統営、閑山刺身食堂(통영, 한산 회식당 Tel:055-641-6520 江口岸、セグァン韓医院の路地)では、サザエの和え物と季節の刺身盛り合わせ、牡蠣の蒸し物、焼き魚に締めのメウンタンというメニュー。これに海の香りたっぷりの海藻などを使った数々のおかずがついて、幸せなうなり声が漏れるしかない。

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町の雰囲気を味わうのも統営ならではの楽しみ。江口岸の町の大部分は1920年代に埋め立てられた場所で、歩いていると当時に建てられた日本家屋がいたるところでひょっこりと顔を出す。

異国情緒あふれる「ドイツ村」本場のビールで乾杯!

慶尚南道の魅力を探す旅の最後に訪れたのが南海(ナメ)郡。その名のとおり、南の海に面した美しい町だ。その中でも「南海ドイツ村(ナメドギルマウル・/http://남해독일마을.com)」は、異国情緒が感じられる街として人気が高い。ドラマ「ファンタスティックカップル」のロケ地でもあり、主人公の二人が暮らしていた家やドラマに出てくる多くの場面がここで撮影された。

小さな港に面した町に車を走らせると、斜面にオレンジ色の屋根を乗せた可愛らしい家が連なっている。ここがドイツ村。白い壁にオレンジ色の屋根で、その大部分がドイツの建築方式で建てられた家だという。

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こんな田舎になぜ突然にこんな村ができたのだろうか。1960~1980年代、韓国政府はドイツと協定を結んで、ドイツに看護婦と炭鉱夫を派遣した。その数、看護婦が1万人、炭鉱夫は7900人に上る。彼らはドイツ語を学び、慣れない異国の地で苦労しながら祖国の経済復興に尽くしたのだ。その歴史は映画「国際市場で逢いましょう」でも描かれている。

ドイツに渡った人たちは、ある人は現地で結婚して生活していたが、高齢になって、韓国に帰りたいと望む人が出てきた。そんな彼らのために、2001年から南海郡が用意した土地に建てたドイツ式の家がこの村の始まりだった。ドイツから帰ってきた人たちが住むだけでなく、ドイツの文化を韓国に紹介する観光地として開発する目的も持っており、ドイツ料理のレストランやパブ、カフェなどが建ちならび、ペンションやゲストハウスも運営されている。

IMG_4099特にドイツのビールとソーセージが食べられるレストランが人気だ。斜面に建てられた家の窓からは防波堤に囲まれた小さな湾が見える。その風景を眺めながら味わうビールの味は格別だった。「一生に一度は飲むべきビール」として紹介されているドイツのビールもおいしいが、ドイツ村でしか飲めないクラフトビールも発売されているという。「完璧な人生」と銘打ったブルワリーでつくっている3種類のクラフトビールが味わえる。そうとうレベルが上がってきた韓国のクラフトビール、次回はぜひ味わってみたいものだ。

南海でもう一ヵ所訪ねておきたいのが、韓国全土にある33観音聖地の一つである菩提庵(ポリアム)。その中でも韓国で3ヵ所ある海水観音菩薩像がある寺だ。

ドイツ村から車で数十分。閑麗海上国立公園の中にある錦山の入り口に入った。ここからバスに乗り換えて山を登っていくと、菩提庵の駐車所に到着した。ここからさらに20分ほど徒歩で登らないといけないという。訪ねた日はあいにくの霧。視界10mの深い霧の中を登っていく。やがて霧の中から巨大な岩が現れ、その向こうに寺院の建物が見えた。そして寺の建物の下は断崖になっているようで、どこまで続くともしれない虚空を霧が覆っていた。霧がなければこの下に閑麗水道の美しい海が広がっているのが見えるという。

とりあえず、海水観音菩薩像を拝みに行く。やはり山の斜面の岩の上に観音菩薩像が穏やかな表情を浮かべて立っていた。観音菩薩の見つめる方向には霧に覆われた海がある。霧に包まれた観音菩薩の姿も美しい。この観音菩薩は、自分のためではなく愛する人たちのために捧げる祈祷だけを聞いてくれるといういい伝えがあることを憶えておくとよいだろう。

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観音菩薩の前には三層石塔が立っている。これは683年に元暁大師がここ錦山に最初に寺を創建したことを記念して、駕洛国の首露王妃がインドから持ち帰った石でつくったもの。この石塔は悪い気を制して良い気を補うことができるといわれているため、ここでも祈っておくのがいいかもしれない。

霧の中でも大きな岩のシルエットが少し見えたが、林の中から突き出た奇岩奇石がところどころにあり、それらを巡るトレッキングも人気だという。また、頂上には烽火台が残っている。山登りが好きな人にはもってこいの場所といえるだろう。

霧に包まれた寺の姿も美しかったが、ここから海を見てみたいと、霧が晴れるのを待ってみた。しかし、いくら待っても霧は一向に晴れる様子がない。これは「もう一度ここを訪れなさい」という観音菩薩の配慮なのかもしれない。もう一度訪れたい気持ちが募っていたところに背中を押してもらったので、再訪することになることだろう。ぜひ近いうちに訪れたいものだ。

●取材協力:韓国観光公社慶南支社

 

Information

慶尚南道の巨済、統営、南海へは釜山西部市外バスターミナルから市外バスを利用する方法があり、巨済と統営へは金海空港から市外バスが運行している。金海国際空港から釜山西部市外バスターミナルまでは軽電鉄に乗り「沙上駅」下車。

巨済 http://tour.geoje.go.kr/

「外島ボタニア」へ渡る遊覧船は7ヵ所の港から出ているが、長承浦(チャンスンポ)バスターミナルから近い長承浦遊覧船ターミナルを利用するのが行きやすい。乗船券は、海金剛と外島を回るコースで往復17000ウォン。そのほか外島の入場料(11000ウォン)がかかる。外島観光の所要時間は約3時間。風の丘までは長承浦からタクシーで約50分。

統営 http://www.tongyeong.go.kr/jpn.web

統営ケーブルカー(ロープウェイ)乗り場までは101番バスで「シナSB造船所」下車、徒歩10分。ケーブルカーの利用料金は11000ウォン。全爀林美術館までは231番バスで「ヨンファサゴリ」下車、徒歩3分。統制営までは101番バスで「中央市場」下車、徒歩3分。統制営の観覧料は3000ウォン。統制営からは江口岸やトンピラン壁画村を歩いて回ることができる。統営市内は観光地が集まっており、タクシーの利用が便利だ。統営伝統工芸館での螺鈿漆器の体験は10人以上の団体で事前予約が必要。(+82-55-645-3266 韓国語対応)体験料金はキーホルダーや手鏡など作品により10000~15000ウォン。

南海 http://tour.namhae.go.kr/jpn/namhae-jpn.web

ドイツ村までは南海共用ターミナルから「ミジョ」行きのバスで「ムルゴンマウル」下車、徒歩5分。タクシーでは約35分。菩提庵まではタクシーで約30分。菩提庵の入場料は1000ウォン。

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