秋を満喫したいなら江原道楊口・東海・ 寧越(3)
愛の不時着で北朝鮮に飛ばされたパラグライダーが体験できる 寧越郡
またソウルへと向かうのに、そのまま高速道路で向かってしまうにはもったいない。ということで、コロナ禍の際、日本でも大人気となった「愛の不時着」の撮影が行われた寧越郡へ向かいました。愛の不時着の第一話の中で、 セリ(ソン・イェジン)が パラグライダーで飛行中に突風で飛ばされ、北朝鮮に入ってしまうシーンが撮影された場所となるビョルマロ天文台は、寧越郡にある蓬莱(ポンレ)山頂上に建設された国内最大規模の天文台です。もともとは韓国ではじめて作られた民間天文台として有名でしたが、このドラマにより、国内でもパラグライダーに関心が高まり、一般人がパラグライディングを体験しにたくさん来るようになったそう。
全国に40箇所ほどあるパラグライディング体験場の中でも、人気が高い場所だそうで、実はセリが飛行に乗ったシーンは別の場所で撮影されたものの、飛行中にセリが見た風景はここで撮影されました。実際にはソン・イェジンさんとパラグライディングの国家代表が二人一緒に飛行しましたが、ドラマでは見事に一人で飛行しているように編集されています。
また、ここは川くだりの名所として知られる東江(トンガン)があり、その川辺に国内最大規模となる赤いそばの花畑が3万300㎡に渡り咲き乱れます。見ごろは9月下旬から10月中旬。普通そばの花は白いものの、ここは赤い花が一面に咲きながらピンク色のカーペットのように美しい場面を演出します。
そして寧越には、韓半島をそのまま運び移したかのように韓半島そっくりなスポットがあります。仙岩村の韓半島地形がそこで、三方を海に囲まれた東高西低の地形をもつ韓半島と酷似しており、一驚の域を超えて神秘さを感じさせます。以前は上陸することができたものの、が現在は自然保護のために遊覧船で周辺を回るようになっています。遊覧船も韓半島地形の38度線の近くでユーターンし、それ以上いくことができないそうで、ここに来るだけで韓半島全体を見渡すという貴重な体験ができます。
一面をピンクに染まるそばの花畑
韓半島の地形。多くの人たちが訪れる名所。
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