韓国の化粧品業界は高機能性原料で差別化を図っている。成分を入念に確認してから購入する消費トレンドが拡散されているためだ。施術にも劣らない高性能の原料を使い、消費者の目線に合わせるだけでなく、競争力も強化しようとしている。

5月14日、食品医薬品安全処によると、昨年末基準の化粧品の責任販売店は1万9750個、前年（1万5707個）よりも3863個増加した。既存の化粧品メーカーだけでなく、医薬品、ファッションなどの関連会社、インフルエンサーを活用した個人ブランド、企業間コラボなど、他産業群でもビューティーブランド・製品があふれている。

そんな中でも注目を集める商品を紹介しよう。

-サーモン注射の代わりに、毎日家でサーモン精巣DNA化粧品！-

▲写真提供=ⓒエンタニティインテンシブアンプル

高機能性プレミアムビューティーブランド、エントニティは皮膚科のアンチエイジング施術として人気の高いサーモン注射成分を化粧品にそのまま入れ、毎日家庭で体験できるように製品化した。

「エンタニティインテンシブアンプル」は、人間の塩基組成と最も類似する95％以上の純粋なサケの精巣DNAを10,000ppmも含有し、肌の成長因子の分泌を促進させながら、肌のトーンときめの改善に効果がある、内部からみなぎる弾力再生の効果を感じることができる。

それだけではなく、健康な皮膚保護膜を生成してくれるセラミドカプセル化とカロチノイドが豊富なホワイトトマトエキスもそれぞれ20,000ppmを含有し、より力強く、健康で鮮明な肌の光を演出する。これに、抗酸化効果に老化の主要な原因である有害な活性酸素を吸収するフラーレン1,000ppmを含有することで、驚くべきアンチエイジング効果を期待することができる。

同じサケ科魚類の海マスの精液も化粧品原料として開発されている。 ㈜ビーエンエフソリューションは江原道の清浄水で直接養殖したマスの精液から細胞の再生物質であるポリデオキシリボヌクレオチド（PDRN）を抽出し、化粧品、医療機器（フィラー）、医薬品などの製品を開発している。

-古代から様々な利用してき蜂毒でアンチエイジング-

▲写真提供=ⓒインスコービー、アフィリエイトビープラスティビトクシンアンプル

蜂毒ペプチド（Bee Venom peptide）とも呼ばれる蜂毒成分は、純粋な天然物質で抗菌、抗炎などの効果から、すでに古くから漢方医学的に様々な疾患治療に使用されており、海外ではすでに天然ボトックスなどと呼ばれ、多くの人から利用されていることで知られている。

（株）インスコービーのバイオ新薬専門企業「アピメーズ」は、40年の間、蜂毒を研究して蜂毒を精製分離抽出することにより、特許成分に登録し、100％高純度精製蜂毒成分化粧品を披露した。このような蜂毒を活用した重要な技術により、国内天然物新薬1号を獲得し、韓国、日本、アメリカなど世界各国の特許を受けた。

アピメーズが開発、発売した高機能性アンチエイジング化粧品「ビープラスティビトクシンアンプル」は、100％高純度精製の蜂毒成分とアンチエイジングに優れた成分を配合し、複合的に現れる肌の老化と機能低下現象を改善してくれる。

-米マッコリ、小麦粉も化粧品で！

古くから米のとぎ汁で洗顔をしながら肌を管理してきた民間療法があったように、最近、米や小麦粉などの穀物が化粧品原料として再び注目されている。

▲写真提供=（左）ⓒ 三養社、アバウトミー米マッコリ化粧品/（右）ⓒCU、ゴムピョ（熊印）小麦粉クッションファクト

三養グループ食品・化学系列会社である三養社のクリーンビューティーブランド「アバウトミー」は、聖水洞マッコリスタートアップ「漢江酒造」とのコラボレーションで「米マッコリスキン」と「米マッコリゲルマスク」を発売した。

米マッコリスキンは米マッコリに起因した発酵成分であるアスペルギルス米発酵エキスと米から抽出した米ぬか油などを加えて乾燥した肌に迅速にケアーする基礎製品だ。マッコリのように滑らかな液状製剤でさらりとしているが仕上げは十分な保湿を感じることができる。

ゴムピョ（熊印）ブランドでポップコーン、ビール、TシャツまでヒットさせたCUは、スワニーココと共にゴムピョ化粧品まで発売した。ゴムピョクッションファクト製品は大韓製粉の小麦粉が含まれ、時間が経っても肌が暗くなるダークニング現象が少ないのが特徴で、美白、しわ改善、紫外線遮断機能もすべて認証された。クレンジングフォームも小麦粉が含まれ、毛穴の老廃物と皮脂吸着機能が優れている。ハンドクリームは、小麦粉エキス、シアバター、マンゴーシーバターなどで美白機能性を認証された。

＃海の海賊ヒトデがコラーゲン化粧品原料として！

[写真=スターズテックホームページ]

ヒトデは星のように可愛い容貌とは違って、一部の魚種は海の生き物を片っ端から食べながら海中を砂漠化させる。実際に政府が毎年約1300t規模のヒトデを収集し焼却させるなど、海洋廃棄物として分類されている。このように、政府と漁民の頭痛の種であるヒトデだが、体内コラーゲンの成分は、化粧品の原料として使用される。

㈜スターズテックは「ヒトデコラーゲンペプチドの有効な真皮層伝達の実現TDS技術」を世界に先駆けて開発し、今回開発した新物質で「フェンネルコラーゲン（PENELLAGEN）」というブランドで化粧品原料市場への進出を準備中だ。

コラーゲンは、皮膚組織の80〜90％を占める軟骨、髪、爪の必須構成成分で、㈜スターズテックはヒトデの再生力を込めたコラーゲンを真皮層まで到達させるコンセプトとして国内外の化粧品メーカーと相談し、原料を供給する計画だ。

Pocket