東仁川駅から徒歩5分で行ける「イングランド・王豚カツ」は、韓国の人気料理番組『ペク・ジョンウォンの三大天王』をはじめ各種マスコミに報道されてから、今では順番待ちの整理券をもらって長い時間待ってからやっと食べられるほど大人気のお店だ。
韓国ドラマ『応答せよ1988』のロケ地としても有名な「イングランド・王豚カツ」は、1981年にオープンして以来、30年以上同じ場所で営業している仁川市の名物だ。アンティークな小物とレトロな室内インテリアは、80年代の郷愁を感じさせる。
「イングランド・王豚カツ」にはもう「ビーフカツ」はメニューにないが、豚カツだけは昔ながらのスタイルを守り続けている。メニューは2つだけ。「王豚カツ」と「チーズ豚カツ」だ。

豚カツを注文するとスープとパン(またはライス)、サラダが付いてくる。
豚カツの肉の厚さは日本の豚カツに比べると薄いが、脂っぽくない酸味のあるソースとよく調和して食欲をそそる味だ。
豚カツに添えられたマカロニときゅうり、そして甘い味付けの茹でたにんじんは、子どもの頃に食べた懐かしの味だ。
デザートはセルフバーにあるコーヒー、アイスクリーム、炭酸飲料が飲み放題、食べ放題。

お店では90年代の歌謡が流れ、2階に上がるとレコード版が壁の一面を飾っている。昔カップルの人気のデートコースだった洋食レストランの雰囲気が濃厚に漂っている。

メニューは豚カツ、シーサイド定食、ハンバーグステーキ、ビーフカツ、キムチチャーハンなどがある。(週末と祝日はキムチチャーハンはない)
豚カツに添えられているのは、思いがけないスモークハムとフライドポテト。これを見ると懐が寒かった頃、質より量を選ぶしかなかった大学時代の格安でボリュームいっぱいのつまみが思い出される。

ピーナッツ味のスープ、薄味のサラダ、薄く平らに形作られたライス、そしていつもライスにするかパンにするか悩んでしまうパンとイチゴジャムなど、豊かな懐かしの一食が味わえる。デザートにはグリーンティー、コーラ、サイダー、コーヒーなどがある。