Yuckyの大邱10味紀行 ④ タロクッパ

2014年10月24日

タロクッパ

大邱10味紀行、今回ご紹介するのはタロクッパです。クッがお汁でパはご飯、いわゆる「おじや」。

実は、大邱10味の中で一番興味のなかったお料理です。だって、クッパは釜山で何度も食べたし、クッパの本場は釜山でしょ? と勝手に思い込んでいたのです。

ところがどっこい釜山のクッパと大邱のクッパは全くの別物!それもそのはず。釜山は「豚」で大邱は「牛」でできているのです。釜山のスープが、白濁した豚骨なのに対し、大邱のは赤くて半透明。コクはあるけどこってり感はありません。牛の骨や肉を煮込んだスープに、ネギや大根、ニラなどのお野菜に、唐辛子粉とおろしにんにくが入っていて、味はほとんどユッケジャンです。

話は釜山にとびますが、釜山といえばテジクッパ!(テジ=豚)テジクッパ通りもありますし、ガイドブックにも「釜山に行ったらテジクッパを食べよう!」なんて文字が躍っていますよね。

でも、意外なことに釜山出身の友人たちは「クッパなんて食べたことがない!」と口を揃えて言うのです。友人(韓国人)が言うには「豚のいいところはお金持ちが食べて、貧しい人たちが一番最後に残った部位で作ったのがクッパなの。ネクタイをした人や女の人が食べに行くなんてありえないわ」。さらに「ユッキーさんみたいに、女一人でクッパ屋さんに行くなんて、信じられな~い!」のだそうです。(苦笑)

話を大邱に戻しますネ。朝鮮戦争(1950~1953年)の時、大邱には全国から避難民が集まって来ていて、クッパは避難民の間でとても人気がありました。でも気位の高い両班(貴族)たちは、「スープにご飯を混ぜて食べるなんて、はしたない!」と、ご飯とスープを別々(タロタロ)に注文したというのです。これが「タロクッパ」と呼ばれるようになった由来。最近はソウルや釜山でもご飯が別に出てくるお店が多くなりましたが、ご飯とスープを別々に食べるようになったのは大邱が始まりだったのです。

また、大邱のクッパの特徴として、スープの中に「ソンジ」という牛の血の塊が入っています。私が行った食堂では、注文の際「ソンジはどうする?」と聞かれました。「血の塊」と聞いてちょっと躊躇しましたが、思い切ってチャレンジ!

ソンジは、見た目はレバーに似ていて、食感はツルンとしています。これといって味もなく、臭みもほとんどありません。予想に反して食べやすく、鉄分が豊富で貧血に効く、というのでせっせせっせといただきました。(でも、なかなか減りませんで…)お店によっては、大人の拳ほどので~っかいソンジがゴロゴロ入っていますから、ソンジが初めての方は、別にしてもらう方が無難かもしれません。

また、私が行ったお店(ハニル食堂)ではお店のご主人が「カクトゥギ(大根キムチ)の汁をクッパのスープに入れてごらん」と言うので試してみました。冷麺にお酢を入れた時のようにスープの味がキリッとしまり、酸味が加わってスープがサッパリ!この食べ方は有りですヨ!
旅先では体力も使いますし、お酒もついつい進んじゃいます。タロクッパは、貧血防止、滋養強壮、そして酔い覚ましにも最適です! 大邱の朝はぜひタロクッパでスタートしてみてください。

yukiful.exblog.jp

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